NANO SEIMITSU CO., LTD.

「不良を生まない」から「不良を見つけ出す」へ
全量検査が産み出す新しいモノづくりのカタチ





    自動車から電気電子、精密機器まであらゆる部品の生産工程において、必ず生じてしまうのが「NG」すなわち不良品。機械の性能がどれだけ向上しようと、人手に依らない自動化がいくら進もうと、10万あるいは100万に一個の確率で生まれてしまう宿命のような存在だ。ところが、不良品が一つでも紛れ込んだだけで全量が返品扱いとなり、最悪の場合は取引停止にもなるのがモノづくりの厳しい世界。こうした難問を逆転の発想で見事に解決した企業がある。2004年設立の検査機器等販売業「ナノ精密」。同社が出した解は「不良を生まない」モノづくりの対局にある「不良を見つけ出す」ことを目的とした全量検査だった。

    バンコク近郊サムットプラカーン県にある同社敷地内には、自動車部品等の全量検査を請け負う「選別ラボ」がある。設置された自動選別機器は計7ライン。1台1分あたり300~800個、1日わずか8時間の稼動で10万個を超す部品の合否判定が可能だ。不良と判断されると空気(エアー)が瞬時に吹き飛ばし、良品のみの結果が得られる仕組み。夢のような検査体制に、タイはおろかアセアン一円から照会が殺到している。

    多量の部品のうち、わずか1点だけが合わないだけでも「大事件」となるのが日本のモノづくり。日本の職人たちは不良品を生まないための絶え間ない努力を続けてきた。ところが、今や国境を超えたグローバルな生産が当たり前の時代。一方で、同等の経験と高いスキルを持った職人が各国各地域に存在するはずがないのも現実だった。属人性に依拠した体制の限界を知った時、ごく自然に生まれたのが全量検査という選択だった。

    選別ラボには、台湾製や中国製の高速自動選別機などが所狭しと並ぶ。非日本製で大丈夫かなどと不安に陥ることなかれ。受託生産の歴史のあるこれらの国や地域だからこそ発展を遂げられた機器類。大石 修寛Managing Directorも「(これらの国々の製品が)ピンからキリまであるのは事実だが、当社で取り扱う選別機は性能も耐久性も随一のもの。日本製にも決して負けない」と胸を張る。それでいて、より安価なのだからモノづくりの強い味方だ。

    今年2月にはインドネシアのジャカルタで、提携先のPT PHEIMA AUTOPRESISI INDONESIA CO., LTD.でも「選別ラボ」が稼動。デモ機2台の運用が始まった。同社のKUSUMA社長は日本語検定1級を持つ知日派。全量検査という大石MDの構想を知った時、これからの製造業のあり方を痛感したという。自社のインドネシア人エンジニアを選別機メーカーに派遣して操作法などのノウハウを習得。アフターサービスにも余念がない。これを全面的に支えるのがナノ精密だった。

    新たに始まった全量検査の流れ。大石MDの視線はタイ、インドネシアの先に製造業が集積するインドやベトナムなどを見据える。その結果は、間もなく具体化していくに違いない。






NANO SEIMITSU CO., LTD. Bangplee I.E. 162 Moo 17. Bangna-Trad Road, Bang Sao Thong, Samutprakarn 10570 Thailand

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