METALEX 2018

METALEX 2018 ASEAN 最大の金属加工製造業の祭典が開催


THE METALWORKING METROPOLIS
    ASEAN最大の製造業向け展示会METALEX 2018が今年は11月21-24日の4日間、BITECで開催される。METALEXは金属加工に関わる製品やサービス、ソリューション等、約50の国から3,300のブランドが集結する。タイにいながら世界最先端の技術に関する情報を入手し、関連企業との新たな関係構築ができる最大の機会だ。

     海外からタイへの投資動向

    直近2017年の海外からタイへの投資は申請ベースで約2,800億THB(うち日本は1,130億THB)、認可ベースでは約2,300億THB(うち日本は897億THB)となっている。
    2013-2014にかけて多くのBOI申請があったものの、その後、海外からの投資は一旦落ち着きを見せ、2015年は申請件数が落ち込んだ。しかし、2016-2017にかけて新たな申請件数が増えてきている。注目すべきは投資の中身が変化してきている事だ。














    「今年のMETALEXでは、Thailand 4.0におけるSカーブを実現するため、各分野に関連する技術が紹介されます。 1.ロボット、2. 航空・物流、3. バイオ燃料・バイオケミカル、4.デジタル、5.メディカルハブ、その中でも特に今後成長が見込まれるメディカルデバイスや航空分野における技術の紹介に力を入れており、様々な企業の100以上の最新技術が Only at METALEX という企画の下ASIA、ASEANで初披露される予定です」と語るのは主催者であるReed Tradex社のシリラットProject Director。

    医療や航空分野におけるタイのマーケットはまだまだこれからではあるものの、新しいプレーヤーが育ちつつあり、例えば医療分野についてはCC Autopartや、DMG森精機等が、また、航空分野についてはMazak
Sodick、DMG森精機等が関連分野の製品を出展予定だ。

自動化のトレンド

    タイが先進国となるために必要な産業の高度化、労働力不足の問題解決等の糸口として、近年はタイでもロボット産業は最も注目されている分野だ。ReedTradex社は「RobotX」という展示会を、主要展示会のサブセットとして開催している。今回のMETALEXにおいても、
RobotXatMETALEXという展示エリアがHall106に用意され、20社以上のロボット関連のトップブランド企業が Thailand 4.0 の実現に貢献する技術を紹介。

    日系をはじめとする大手ロボットメーカーはもちろんの事、ロボットを実際に稼働させるために必要なタイローカルのシステムインテグレーターも出展予定だ。また、BOI等の政府機関も出展予定で投資に際しての税制優遇制度に関連する情報提供が行われる。

多くの日系企業が活用するプラットフォーム

    例年に引き続き多くの日系企業が出展する。12の自治体や公的機関(岐阜県、茨城県、長野県、島根県、徳島県、山口県、相模原市、長岡市、堺市、東京都中小企業振興公社、JETRO、大田区)のパビリオンが設置され125社の日系企業が出展を予定している。

    また来場者向けのビジネスマッチング支援機能も年々充実しており、今回はMATCH MEというプログラムが提供される。これは、来場者が事前来場登録時や、会場内で興味のある業種をシステムに登録すると、関連製品やサービスを保有する出展社の一覧が自動的に作成され、リコメンドリストとして情報提供される仕組みだ。来場者はこの情報を元に、より効率よく自社のビジネスに関連する企業のブースを訪問する事ができるようになる。

   「マーケット、企業のニーズが多様化していく中でMETALEXはいち早くトレンドを掴んで最新の情報を提供する製造業及び製造業関連企業にとってのASEAN最大のプラットフォームです。タイ、ASEAN、世界のマーケットの今を体感できる場です。今年も是非ご来場ください」(シリラットProject Director) 。

  


事前来場登録はこちら(当日来場受付も可能です)




METALEX スペシャルインタビュー


    Thailand 4.0 における10のSカーブを実現するための施策として、 近年ますます重要性を増してきているのがロボット産業だ。今回、METALEXスペシャルインタビューとしてタイのロボット業界の第一人者で、「タイでのロボット産業の父親」と称するInstituteof FIeld roBOtics (通称:FIBO)(タイ唯一のロボット研究所) 創設者の Dr. Djitt に話を伺った。










Q.FIBOの成立ち、ビジョンについて教えてください

    FIBOは1991年にキングモンクット大学内に研究所として設立され、研究と教育両方の機能を果たす目的で設立されました。ロボット技術の分野で学士から博士課程までの教育を行っています。タイの産業の高度化のために、専門人材の育成と研究を行うタイのロボットセンターの設立を政府機関に働きかけましたが、設立時は、製造業においてはまだまだ労働集約型産業が中心だった時代、タイでなぜロボットが必要なの?と笑われるような時代でした。

    それゆえ私達は、FIBO設立以来、産業界と直接のつながりを重視し、いかに実践的な活用が可能で、企業の収益に貢献するかという視点で研究開発や人材育成に取り組んできました。過去、企業と連携しながら、263のロボット利用に関するプロトタイププロジェクトを立ち上げ、そのうち40のプロジェクトは現在でも実際に現場で使われています。プロジェクトのうち、約80%が製造業等の産業向けであり、20%がメディカル、エンターテイメント、サービスロボットの分野となっています。

Q.タイのロボットマーケットに関して教えてください

    以前、私達が実施した調査で、タイで稼働している工場のうち約85%は海外の主要な競合他社よりもコスト高の状態になっているとの結果が出ました。そのうち約47%はタイの大手企業であり、タイの産業界にとって死活問題になるのではと考えています。

    それゆえ、産業界の競争力を高めるため、今後タイ全体でロボットや自動化に約2,000億THBの投資が必要だと考えています。

    ASEANの中では周辺国のカンボジア、ラオス、ミャンマー等に比べて、製造業が高度化しているため、自動化・ロボット化を進めるための素地が既にできていると思います。主要なロボットメーカーも既にタイ国内に拠点を持っていますが、ロボットを活用するために必要なシステムインテグレーター(以下SI)が不可欠です。そこでタイ国工業省のウッタマ大臣の支援の下、Thai Automation and Robotics Association (TARA)が設立されました。TARAには約80社の会員企業が所属しており、Eureka DesignやRobot Systemのような優秀なタイローカルのSI企業も出てきてはいるものの、技術レベルの高度化や人材育成に関して日本、中国、韓国から学ぶことはまだまだたくさんあります。

    現在、私はEECのExecutiveAdvisoryとして、EECの投資に関する戦略立案に従事しています。技術移転と人材育成は重要な課題です。BOIやEECは外資企業が投資を行った際の税制優遇制度を提供しています。ロボット産業ではにおいては、ロボット技術に関連する直接投資以外にも、タイのSIとの合弁(JV)を設立した際に得られる税制優遇制度等もあります。

Q. METALEX 2018に期待することを教えてください

    ロボットや工作機械、工具等の製品やサービスを提供するサプライヤーと、製造業企業を繋ぐためには最高の場だと確信しています。更に付加価値を高める場として、例えば企業が政府の支援をどのように受けることができるか等の情報を得られるインフォメーションプラットフォームの側面の充実を期待します。関連技術の深化を進めるため、生産性を高めたい製造業企業がロボットメーカーに相談できるような場になると良いと思います。SIのレベルが上がることが産業全体の高度化に繋がります。関わる企業・人みんなにとってWin-Winとなるような価値を提供できるプラットフォームになると期待していますし、タイの社会・タイ国にとって重要な場だと思います。

今年のMETALEXが盛況に開催されることを祈っています。

  




イベントのハイライト ROBOT X


    ROBOTXはロボットやそれを扱うためのソフトウェア、関連ソリューションの企業が出展する展示会であり、今年からスタートした。生産性向上のための自動化ニーズに対して最新の情報を総合的に、そしてタイ・ベトナムを横断して体験できるプラットフォームであり、METALEXだけでなく、Manufacturing Expoやベトナムの展示会でも開催されている。

今回のMETALEXではHall 106に展示スペースが設けられ、関連企業が最新のテクノロジーを披露する予定だ。




YASKAWA ELECTRIC (THAILAND) のi3-Mechatronics



   「安川電機タイランドでは既にThailand 4.0のポリシーに沿った新しいロボットを提供できる準備が整っており、そのコンセプトはi3-Mechatronics (アイキューブ メカトロニクス)です」と語るのは同社の山田社長。
    そのコンセプトの中心となるのはデジタルデータのマネジメント。つまり製造ラインの自動化において、個別のハードウェアからデータを吸い上げ、生産性を向上するために如何に活用するか、またそれだけでなく、高い品質の確保・維持、そして、止まらないラインの実現といったソフト面でのデジタルデータソリューションを提供する。
    具体的には、人協働ロボットMOTOMAN HC10、アーク溶接やプレスブレーキのロボット、インバータによる機械・設備の視える化、および故障予知や不具合の検知を実現するプログラミングツールの提供等が含まれている。


UNIVERSAL ROBOTS の人協調ロボットUR ファミリー

    UNIVERSAL ROBOT (SINGAPORE) は人協調ロボットのURファミリーを紹介予定だ。
    垂直多関節形(6自由度)であり、安全性を保ちながら、人間と協調して作業が可能となるようにデザインされている。また、コンパクトな省スペース設計で様々な場所に設置が可能。Ms. Shermine Gotfredsen (東南アジア、オセアニアを統括するGeneral Manager)は今回のROBOT X at METALEXにてURファミリーの3シリーズ(UR3、UR5、UR10)をHall 106にて展示する予定であると語った。

    UR3テーブルトップ型ロボットは高精密なライトアセンブリの作業に、やや大型のUR5はピッキング、設置、試験などの軽量プロセス作業の自動化に、そして最大パワーアームを持つUR10は精度を他モデルと同様に保ちながら、最大10キロ荷重の作業を自動化。可動エリア間が離れた梱包、パレット、組み立て、ピックアップ & プレイスなどに最適だ。



イベントのハイライトONLY at METALEX


    最新の技術を各メーカーがASIA、ASENAで初めて紹介するのがONLY at METALEXという企画だ。 ASEANのハブであるタイのMETALEXだからこそ実現可能な企画であり、100以上の最新技術が今回初披露される。その中でも特に2社のソリューションを紹介したい。




IoTを活用したグローバル体制でのデータマネジメントを実現するAMADAのV-factory構想





    AMADAが提唱するV-factory構想はIoT対応可能な工作機械を単一の工場内だけでなく、グローバルで接続し、世界中で稼働する各地の工場における様々な情報(機械、金型、ソフトウェア等)を繋ぎ、それをAMADAのIoTサポートセンター支援の元、モニタリングとコントロールを行うためのソリューションだ。

■ V-factory におけるソリューションのポイント

    AMADAではスマートファクトリーを実現するためにIoT関連製品の供給と、AMADAと顧客を結ぶことで工場の運営を維持するIoTのサポート体制を構築しており、以下5つの重要なポイントがある。

    1つ目は工場監視だ。IoTに対応した機械の活用により、動作・状態・生産状況等、さまざまな情報を収集可能。 これにより、各地で稼働している工場の稼働状況が視覚化され、世界のどこにいても問題発生時に迅速に対応できるようになる。

    2つ目は、機械を効率的に動かすための製造設計や生産プロセス全体繋げるためのソフトウェア。生産ライン上の稼働や発生している問題のデータを抽出し、PCで見れるよう可視化する事で、最適なものづくりの方法を検証できるようになる。そしてその改善結果がノウハウとして蓄積されていき、製品のリードタイム短縮や高品質、高い生産性に繋がる。

    3つ目は工場全体を効率的にするための制御。工場全体を視覚化し、ボトルネックを発見・解消することにより、理想的な生産計画を立てる事が可能となる。

    4つ目はIoTサービス。AMADAのIoTサポートセンターが、リモートからネットワークを介して機械の状態を把握することで、予防保守が可能となる。また、機械に問題が発生した場合、お客様の機械にリモートから接続して原因を特定し、交換部品やメンテナンススタッフの手配することも可能とする。

    5つ目はコンサルティング。同社にてデータを分析し、お客様の生産工程を更に改善するための様々な提案を行う。  AMADAはV-factoryを通じて、工場での生産工程にイノベーションを起こし、お客様と共同で新しい価値を創造していくことを目指している。是非、会場で同社のテクノロジーに触れていただきたい。





タイ初披露、ロロマティック社の
ShapeSmart® NP3+ 円筒研削盤

    ShapeSmart®NP3+は精密加工を実現するCNC円筒研削盤だ。  人間工学的な側面と技術的な面の両方を考慮して再設計されたCNCは費用対効果を最大化する。 3軸又は4軸を駆使し、粗・仕上げ砥石を同時に機能させる独自の研削法を採用。径0.025mm~25.0mmのエンドミル、ドリル、段付き円筒工具等の精密加工が可能だ。













会期中に開催されるカンファレンス


METALEXは様々な情報提供の場でもあり、最新の情報の入手手段として以下のようなカンファレンスが開催される




今年も、様々な企業が紹介する製品・サービスや技術、新しい情報・新たなネットワークの開拓が可能なMETALEX。是非ご来場ください。




www.metalex.co.th


イベントに関する問い合わせ
Tel: (+66)2686 7222
Fax: (+66)2686 7266
E-mail: contactcenter@reedtradex.co.th






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