計測に関する豆知識 第8回

 

 本連載では、ものづくりに欠かせない「計測」に関して、豆知識的な情報をテーマにしています。今回は「工程管理」についてのお話をさせていただきます。

 

<明日の製品の品質が今日わかる>

 

 工程管理とは、工程の出力である製品のばらつきを低減し、技術的 ・ 経済的に考えて好ましい水準での統計的安定状態に維持する活動です。管理状態にある工程であれば、明日の製品の品質が今日わかると言えます。以下に、工程管理で重要な用語の概要を記載していきます。

 

<SPC>

 

 Statistical Process Control で、統計的工程管理と訳されます。


 工程が統計的安定状態にあるか否かは、管理限界線を記入した「管理図」から判断され、品質が好ましい水準にあるか否かは、大抵は規格値を記入した「ヒストグラム」から判断されます。

 

<管理図>

 

 工程が統計的安定状態であるかどうかを判断する、管理限界線をもつ折れ線グラフです。

 

 工程の状態を表す特性値がプロットされたとき、すべての点が上下の管理限界線内にくせがなく並んでいれば、統計的管理状態にあるとみなすことができます。

 


 “Xbar-R 管理図 ” は、工程平均値のかたよりの異常を監視するために、サブグループ毎の平均値によって管理する “Xbar 管理図 ” と、ばらつきの異常を監視するための範囲によって管理する “R 管理図 ” で構成されます。この変動から工程の状態、原因の究明もしやすくなります。

 

 

<ヒストグラム>

 

 個々のデータではなく、区間の度数に応じた面積の柱で表現するグラフです。分布の状況は分かりますが、時間的推移は分かりづらいです。

 

 

<工程能力指数>

 

 工程能力とは、技術的 ・ 経済的に考えて好ましい水準に対し、工程がその水準を満たせる能力があるかどうかで、工程能力指数 Cp は、規格の幅を工程のばらつきの大きさ(σ)の 6 倍の値で割って求めます。

 

 

 尚、Cpk も多く使われます。これは、規格中心と工程平均のずれを考慮した工程管理指数をいいます。片側公差から Cp を求め、小さい方の値を使用しています。

 

<まとめ>

 

 良品しか製造できない良品製造工程の構築には、常に状態を把握できる工程管理が必須となります。不良品の予兆をつかみ、「明日の製品の品質が今日わかる」工程管理を目指しましょう。

 


引用:
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