国際貿易管理規制に関する豆知識 第5回

 

 前回、前々回は、AEO認証企業の概要について説明致しましたが、今回はAEO認証をどのように取得するのかを説明致します。

 

一、企業認証の申請

 

 認証の取得を予定している企業は、企業自ら税関にAEO認証を申請するように依頼するのが一般的ですが、高級認証企業の場合は三年間の有効期限が切れる前に、税関から企業に認証するように通知が来ることもあります。

 

二、申請後の手順

 

 企業の申請を受付た後、税関認証部門はまずチームを組み、企業の登録情報、輸出入業務状況、過去の違法記録などの情報を確認します。確認後、輸出入業務の業務類型、産業特徴、資産信用水準や他政府部門の信用情報を分析、判断し、これらの情報から現地にて認証する際の重点検査項目及び内容を絞り込みます。


 その後、企業へ現地認証作業に入ります。但し、行う前に、必ず具体的な認証日時を企業へ通知し、さらに認証する際の流れ及び「税関企業認証標準」の主要内容を理解させ、認証に対して準備を備えるよう事前説明をします。

 

三、現地認証

 

 認証チーム(通常4名、少なくとも2名)は、内部コントロール、財務状況、法律遵守、貿易安全などの認証標準に基づき、検証を行います。必要に応じて、各部門責任者または現場担当者に直接面談することもしばしばあります。

 

検証の項目


1) 認証標準規定による各制度のチェック

 あるべきの制度の有無、またその制度は認証標準を満たしているかどうかを確認します。

 

2) 制度通りの実施状況の検証

 前回も触れましたが、制度は作るだけでは意味がなく、実際に制度通りに実行されていない場合ではAEO認証は絶対取れません。認証チームは、各制度を確認後、企業の日常経営活動中に各制度を有効に実行しているかどうかも確認します。一般的な検証方法は、企業の営業活動、日常管理の記録および日誌のチェックです。

 

3) 輸出入単証の抜き取り検査

 企業の過去3年の輸出入通関単証に対し、抜き取り検査を行います。監督管理の要求通りに行われているかどうかの確認です。

 

4) 現場にて状況確認

 企業の作業現場にて実際の実行状況の確認を行います。例えば会社の入り口の安全保安状況、貨物の安全状況、人員の安全状況、単証資料の保管状況、コンテナの検査などがあります。

 

四、全体的に評価

 

 現地確認作業の終了後、認証チームは実際の状況について議論し、評価をします。


 企業の全評価項目で不合格がなく(上記4つの項目で、1項目も2点以上の減点がない)、かつ認証標準合計点数が95点以上の場合、信用企業の認証を取得できます。

 

 また、不合格の項目についても、認証チームから明確な報告を企業に提示し、規定時間内に改善するように企業に要求します。改善済みだと判断した後に再度税関の認証チームに連絡し、もう一度会社に検証しに来る形となっています。

 

五、注意事項

 

 最後に、税関は企業の信用認定の基準について常に微調整しており、認定済みの高級認証企業に対しては3年に1回、認定済みの一般企業に対しては不定期で再認証を行うことになっています。 2018年は、全国税関はAEO一般認証企業に対する再検証を行う予定です。 AEO一般認証企業は早めに準備することをお勧めします。


 何かご不明点がございましたら、弊社までご連絡ください。

 


引用:
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