国際貿易管理規制に関する豆知識 第3回

 

 ここ2、3年で税関へ “AEO 企業 ” の認証を申請、または申請の準備を行っている企業が増えてきました。なぜそういった企業が増えたのでしょうか。そこで、今回は AEO 企業がどういうものなのか説明致しましょう。

 

WCOとは

 

 ‟AEO” の説明をする前に、まず国際組織である、世界税関組織‟WCO”(World Customs Organization)の説明をしなければなりません。


 WCO は世界で唯一専門的に税関事務を研究する国際政府間の組織で、メンバー国間の税関業務の効果を保ち、通関効率を高め、税関法を執行するのに協力する組織です。


 当該組織は 168 カ国(地域)の税関が含まれています。中国税関もその中の一員です。

 

AEO制度とは

 

 AEO(Authorized Economic Operator)は税関から認定されます。WCO が制定した「全世界貿易安全及び標準フレーム」において、あらゆる方法で国際貿易に参入し、かつ税関当局が世界税関組織、または関連供給先が決めた安全標準を満たす企業を認定することを “AEO 制度 ” といいます。製造業者、輸入業者、輸出業者、通関業者、運送業者、貿易業者、港及び空港、倉庫経営者、総合経営者、及び卸し代理業者が対象です。


 日々成長している国際貿易の発展に伴い、各国税関が有効的な監督管理をはかり、輸出入国双方の矛盾を解決するため、税関が国際貿易の参与者(製造業者、輸出入業者、物流業者及び代理店などを含む)に対して審査、認証を行い、条件に合う企業が AEO 認証企業となります。 AEO 認証企業と認定された場合、本国及び AEO 相互承認体制を締結している国また地域と取引を行う場合、本国の通関優遇制度と便利さを享受するのみではなく、相手国、地域の通関優遇制度と利便性も享受できます。

 

AEO認証企業の優遇性

 

 一般認証企業への優遇を含め、以下管理措置も適用されます。

 

① 輸出入貨物の商品分類、税関の価値評価、原産地の確定などの税関手続きを処理する前に商品検査手続きを申請することが可能になる。

② 税関が企業に担当者を配備する。

③ 加工貿易企業に対して、銀行保証金台帳制度が不要になる。

④ AEO 相互認証国また地域が提供する通関便利制度を享受できる。

 

中国での実施

 

 通関のランク分類管理を変更し、高級認証企業、一般認証企業、一般信用企業及び信用なし企業の 4 つに分けられ、 2014 年 10 月に、中国での AEO 制度が正式に実施となりました。

 

 

 

まとめ

 

 税関の監督管理の面からみると、企業の長期的な発展において AEO 認証企業になるのは利点がありますし、税関の監督管理の傾向からみても、AEO 認証の取得は企業にとっては有利でしょう。

 

 


引用:
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