独立行政法人東京都立産業技術研究センター [2015_12月(Dec)]

     安心してタイでの生産活動を
  日系中小企業向け技術支援

日本国内で中小企業を対象に試験、研究開発、技術相談、人材育成など幅広く技術支援を手 掛けている地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(都産技研、TIRI)が今年4月、 海外初となるバンコク支所を開設した。都産技研ではこれまで広域首都圏輸出製品技術支援 センター(MTEP)を運営するなど海外展開を希望する企業の支援に務めてきた。その結果、 進出先のタイにおいてもサポートを受けたいという声が広がり支所の開設となった。自らも日系 企業で技術者として稼働した経験を持つ西野義典支所長に話しを聞いた。




■組織紹介・実績

    都産技研は東京都が設立した公的な試験研究機関。公的機関としては初めて東南アジア市場において技術サポート体制を確立。バンコク支所では、都内の企業に留まらず日本全国の日系中小企業の相談に広く応えている。現在、西野支所長のほか計3人体制で業務に当たっている。

    4月の開所以来、展示会・商談会会場や個別訪問で技術関連の相談を受け、相談件数は200件を超えた。試験・試作の相談から、タイ人従業員への教育・接し方まで生産に関わるあらゆる相談を受けている。例えば、具体的な相談として、タイ規格を強制的に適用しなければならない機器の相談、スチール等の材質に関する中国規格適用番号の相談、車の車両(ボディ)に関するタイ規格の有無の相談、表面観察試験の可能な試験所の情報提供の相談等企業から寄せられる相談の内容は様々。

    今後力を入れていくのが11月から毎月のペースで実施を始めた試験所ツアーだ。日本とは規格が異なるタイの工業製品。ところが、どこでどんな試験の取り扱いが行われているのか分からない。そこで、11月の初回はバンコク都内の試験機関Intertekに日系企業約10社を招き説明を受けた。

    無料のセミナー事業にも力を入れている。第1回となった8月には品質管理をテーマに開催。第2回の11月には安全についての考え方を労務担当者らに解説した。

    開所以来、様々な相談事案を目の当たりにし、西野支所長はタイの生産現場におけるミッシングリング(不足した部分)を強く実感している。それを都産技研が提言し補っていくことで、新たな企業の成長戦略が描けないかとも考えている。2年目となる来事業年度は「品質にとことんこだわって行きたい」と西野支所長。「人材や教育といった問題についても必ずや解決方法、正解はあると思っています。タイで我々が高いポテンシャルを示していきたい。そして、安心してタイへ進出をしてほしい」と力強く結んだ。 



■今後の活動予定

    開所初年度となる都産技研。年間を取りまとめる成果報告の場として、2月5日に「バンコク日系企業技術交流会」をバンコク都内で予定している。タイにおける日系企業の成功事例の紹介や、バンコク支所の年間活動報告などを行う予定。

    試験所ツアー2回目は12月中旬に実施の計画。今回は電気電子研究所(EEI)に企業の担当者と赴き、設備や試験の詳細について説明を受ける。開所記念セミナーの3回目は3月に開催の予定。企業の試作・R&D部門の進出が強まる中、3D-CADに焦点を当てた内容を準備しているという。

    もの作りの直接の現場だけでなく、それを支える周辺の異業種事業者との交流、ネットワーク化も提言して行きたいとしている。日本ではすでに立ち上がり、相互触発の効果を生んでいる異業種交流。こうしたネットワークのきっかけ作りもタイでできないか検討している。



【セミナー・無料相談会への申し込みはこちら】
http://www.iri-tokyo.jp/tiri-bb/





バンコク支所
BANGKOK BRANCH

お問合せ: tiri-bb@iri-tokyo.jp 電話番号: 02-712-2338 担当:西野
都産技研バンコク支所 MIDI Building, 86/6, Soi Treemit, Rama IV Road, Klongtoey, Bangkok 10110.

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