Pacific Rubber Works Co., Ltd.


~タイローカル企業が見据えるマーケットの動向と取組み、今後の挑戦~


[Pacific Rubber Works Co., Ltd.]

自社内に研究開発部門持つ強み/短納期コストダウンの要望にも対応/




    グループ総売上高2300万米ドル(約28億円)。ホ ンダ、三菱自動車、デンソー、東海理化など名だたる 日系自動車関連企業との取引実績を誇るのが、バン コクに拠点を置き、中国、インドネシアにも工場を持 つPacific Rubber Worksグループ。自動車、家電、農 機具向けのゴム製部品を3カ国4工場で生産。日本や 欧米の大手メーカーなどに供給している。今年のグ ループ総売上高目標は前年比15%以上の増。「簡単 ではない」とチャヤーニー副社長は控えめに語る が、その表情には終始、自信がみなぎっていた。

    バンコク東端、サムットプラカーン県との県境近 い郊外に同社の本社機能はある。その社屋内にある 専用の役員室。自社グループの〝強み〟について問わ れ、副社長は社内に開発研究(R&D)部門が置かれ ていることを真っ先に挙げた。顧客の要望は千差万 別。同じゴム製品と言えども、硬質や性能など多岐に 渡る。畢竟、組み合わせる原材料も異なってくるた め、これを外部に委託していたら、それだけでコスト 高になりかねない。

    原材料は要領よくまとめて一括購入し、価格をで きるだけ抑える。設計や金型の作成も社内に配置す る技術者や金型職人が行い、外注などは行わない。 同じ社内での連携だから、情 報の伝達もスピーディーでミ スやロスが少ない。こうした 体制が結果として、「短納期を 実現させ、顧客の求めるコス トダウンにも応える形となっ て現れている」とチャヤーニ ー副社長は指摘する。

    顧客のニーズに限りなく応 えるため、設計後の製造ライ ンや製品出荷の各段階にあ っても工夫や努力を怠らな い。例えば、製造ライン。出荷 した製品に不良品が混在し ていれば、それを取り除くた めの新たな作業が顧客に発 生する。こうした労力をあらかじめ除去しようと、同 社では高性能の測定機を導入、生産後の計測検査 を行っている。出荷に際しても同様だ。納品に際し、 顧客の要望はもっぱら「必要なものを、必要なとき に、必要なだけ」のジャスト・イン・タイム。これを満 たすために同社は、わざわざ大口の顧客工場の近く に一次保管倉庫を確保。きめの細かい部品供給を続 けている。

    Pacific Rubber Worksグループの取引先は60%が 日系、残りをアメリカやフランスといった欧米企業が 占める。高品質、高付加価値、信頼関係の構築を求め た結果、「必然的にこのような形となった」のだとい う。中でも日系企業とのパイプは太く、積極的だ。そ の理由についてチャヤーニー副社長は日系企業固 有の特性、文化を挙げる。

    「コストダウンを求めているのは、日系も欧米系も どこも同じ。そこから先が異なるのが日系企業。ただ コスト削減を求めるのではなく、我々の工場まで足 を運び、どうしたら生産効率が上げられるか、どうし たら技術力を上げることができるのかをともに考 え、指導・訓練をしてくれるのが日系」。と副社長は解 説する。「生産性の問題はあなた方の問題」と突き放 す欧米系とは、まさに雲泥の差。安定的で長期的な 取引関係の維持、Win-Winの関係性の構築といった 日系企業独自の文化が特によく馴染むのだという。 こうした関係を背景に、当面は新しいゴム製部品の 開発や、押出形成技術の会得に全力を挙げることに している。

    もちろん、日系企業や自動車関連産業ばかりに過 度に傾斜していては継続的な企業経営とは言えな い。そこで、チャヤーニー副社長は新たな参入市場 についても独自に調査・研究を進めていると明か す。「目下の最大の注目産業は、医療事業です」。自動 車、家電といった好不況やマーケットニーズに左右 されやすい市場とは異なり、安定的で継続的な市場 が医療機器事業。専用設備など大規模な初期投資は 必要となるが、何よりもライバルが未参入という現実 は大きな魅力的だ。今後、さらに調査検討を進め、 事業家の可否を判断するとしている。

    1960年の設立から55年。半世紀を超える節目の年 に、同社はさらなる飛躍を目指す。目標はアジア・ナ ンバー1のゴム製品企業。グローバル企業としての 成長だ。

    ~ビックバイヤーから見たManufacturing Expo~ 国際的な一大イベントであり、製造業の皆さんにと って、現場の改善を進めていくための新しい技術と の出会いが得られるイベントだと思います。また、タ イだけでなく、海外の企業との出会いもあり、来場者 の皆さんにとって、ASEANというエリアでビジネスを 拡大するための機会を提供してくれる場だと考えて います。





Pacific Rubber Works Co., Ltd.

51/19-20 Moo 9 Soi Sukhumvit 105 (LA SALLE), Sukhumvit Road, Bangna, Bangkok 10260
02-744 5051~5
sales@pacific-rubber.com


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