Toyo Business Engineering (Thailand) Co., Ltd.


◎クラウドを使った日本流基幹業務システムサービスを提供/日系企業の「ローカル化」も視野/

Toyo Business Engineering (Thailand) Co., Ltd.




    日本の経営者が求める管理レベルを見据えて、グローバルとローカルの視点から企業活動の経営管理をサポートする日本発祥の海外拠点向けコンパクトERP(統合基幹業務システム)パッケージ「A.S.I.A.(エイジア)」が、いよいよタイ市場でクラウドサービスとなって登場する。東洋ビジネスエンジニアリングのタイ法人、Toyo Business Engineering (Thailand) Co., Ltd.(B-EN-Gタイ)の「A.S.I.A.」は、すでにタイ国内で約80社の導入実績を誇る。これをNTT Communications (Thailand) Co., Ltd.(NTTコム)が提供するクラウド基盤上で稼 働させ、INTEC SYSTEMS BANGKOK CO., LTD.(ISB) のヘルプデスクサービスを組み合わせた。3年間で導入100社が当面の目標。その狙いと背景は何なのか。B-EN-Gタイの渡邉祐一GMに話を聞いた。  

    「アセアンのビジネス環境の移り変わりは激しく、マーケットでの競争も厳しくなっています。それに伴い、以前であれば、特別会計のような立ち位置であった海外法人の経営状況も、日本の本社によるリアルタイムでの管理がますます必要となってきています。そのような時にネックとなっていたのが、当該進出国の税法や言語の壁でした。これらの課題を乗り超え、機能面、セキュリティ面、およびコンプライアンス面でも日本と同等レベルのサービスを実現させたのが『A.S.I.A. on EC Service』です」(渡邉GM)

    A.S.I.A.は国や地域ごとに異なる言語、通貨、会計基準などに柔軟に対応。会計機能だけではなく、販売、購買、在庫業務もカバーしている。他のシステムとの連携も容易で、さまざまなプラットフォーム上での動作も確認済。また、様々な切り口で管理レポートの作成が可能、ネット環境があれば世界中どこからでも海外拠点を間断なく把握・管理することができ、内部統制機能も備わっている。まさに、グローバルクラウドサービスにはうってつけのシステムだ。これまでに世界22の国と地域で370社以上の企業に導入済。これを、クラウドサービスとして提供しようというのが今回の狙いだ。

    このサービスを支える両輪の一つが、バンナー地区にあるNTTコムのデータセンターである。インフラが整備されているとはいえ、まだまだ高速通信回線については日本に及ばないタイの市場。クラウドサービスを展開するにあたり、最大のネックとされてきたのが、データセンターの信頼性と通信回線の安定性だった。「データセンターは、NTTコムが監視運用するネットワークによる高いネットワーク品質を維持し、そして、全世界統一基準で展開し99.9X%の稼働率を誇るクラウドサービス、さらに、独自設備でのインターネットコネクティビティが大きな特徴です。」(同)

    両輪のもう一つがISBによる質の高いヘルプデスクサービスである。「従来であれば社内にサーバーを設置してIT要員を配置することが必要でした。そんなIT投資は少し敷居が高いかなと感じていた小規模事業者様にとっても、低コストで利用可能な経営管理システムを使っていただける環境が整いました」と渡邉GMは解説する。

    サービスの普及にあたっては、3社で緊密な連携を図りながら進めていく考えだ。日系企業や新規企業に限らず、従来型システムからの「乗り換え需要」についても積極的に対応していくとする。その背景には、産業が集積し、日系を含む海外企業の進出が続くタイ、そして東南アジアを取り巻く世界規模での環境の変化があるという。「世界市場で見た場合、アセアン地域の重要性は相対的に増しています。注目を浴びている、今こそがチャンスです」(同)

    現在の顧客はほぼ100%が日系だが、近い将来は「ローカル市場にも攻め込みたい」とも。その主要な照準として「ローカル化する日本企業」を挙げる。製造業を中心にタイ進出が続いた日系企業。その大半で今後、更なる「ローカル化」が進んでいくと渡邉GMは読む。「進出から10年も経つのに、未だ日本人がいなければ稼働しないという事業展開は曲がり角に来ています。いずれ多くの現場で日本人が不要となる新たな市場が形成されると見ています。そうした時に、どこまで現地化した高品質のサービスが提供できるか。タイのシステムインテグレーターとの協業も念頭に置いて準備を進めています」

    B-EN-Gタイは2003年、タイで事業を開始。主力事業はA.S.I.A.と、もう一つ製造業に特化した充実した機能を持つ生産・原価管理システム「MCFrame(エムシーフレーム)」の2つだ。優れた安定性能と現地サポートが高い評価を得て、ここ数年、A.S.I.A.のユーザー数は2桁を超える高い伸び。一方、MCFrameも2015年までの5年間で導入実績を5倍強にも拡大させた。「いずれは、パートナー企業様と協力して、ITの枠を超えた総合的なワンストップのサービスも提供してきたいですね」。そう語って、渡邉GMはインタビューを終えた。




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