国際貿易管理規制に関する豆知識 第1回

 

 正銘グループは2004年の創業以来、13年に渡り中国に進出してきた日系製造企業を中心に計500社以上を支援して参りました。弊社が製造工場出身の通関・税務・会計・人事専門家より、豊富な実務経験を生かし実務型のコンサルティングサービスを提供いたします。

 

 13年間勤めてきましたが、各時期の問題点は異なっております。近年中国での製造というより、中国を市場としてみている企業が多くなってきています。今まで中国で生産し、製品を海外へ輸出する業務が多かったですが、近頃、日本の商品を中国に輸入し、中国国内販売という業務が増えてきています。そこで、中国の国際貿易管理規制について、これから豆知識として、簡単な実例を挙げながら説明を行い、皆様に理解して頂き、少しでも自社の業務に助ける事が出来たら、幸いです。

 

 ここ数年間、数多くの企業から、今まで問題なく輸入できた物を何故今回止められたのかと何とか解決お願いしますとの問い合わせが多いです。何故このような事を発生したのでしょうか。

 

国際貿易管理規制の判断基準の基本

 

 ここで、国際貿易管理規制の判断基準の基本について、ご説明いたしましょう。どの管理規制に適応されるのかはきっと一番のお悩み事です。まず、HSコードによることになります。

 

 HSコードとは、<商品名称及びコード協調制度の国際公約>の略称であり、1983年6月世界税関組織が制定した税関、統計、輸出入管理及び国際貿易に使用できる商品の分類コード体系であります。

 

HSコード選定の事例

 

 事例をあげて説明いたします。ある貿易A会社が魔法瓶の仕掛品を中国に輸入していました。HSコード85169090です。ある日、輸入境検験検疫局より商品検査を行いました。形として仕掛品ではなく、製品となっているため、製品のHSコードを完成品の85167190に変更し、申告しなおして下さいと指摘が来ました。ところで、完成品のHSコード85167190となりますと、管理規制は3C認証書が必要となっています。A会社はこれが完成品ではないので、当然ながら3C認証書の入手が出来ないとの事情がありました。解決方法がなく、商品が港に1ヶ月以上止まってしまい、生産が出来なく、納期が迫っています。

 

 そこで、弊社に問い合わせが来ました。商品の性能を良く調査した結果、確かに税関が指摘したHSコードの方が適切です。但し、商品の特性があるため、3C認証目録外となっている事が確認できました。3C認証目録外を申請後、無事貨物が通関することが出来ました。

 

HSコード選定の現状

 

 HSコードの選定することは極めて技術性、専門性に要求の高い仕事です。企業により、税関により、商品の性質の理解と認識が違うため、同じ商品が違うHSコードに決められる事が多々あります。また、同じ商品について企業側の認識と税関の認識が違う可能性も高いです。

 

 HSコードの違いにより輸入貨物がどの管理規制の適応、関税率に大きな影響が与えてしまいます。このような現状で、税関総署が北京にHSコード審査室を設立し、同時に大連、天津、上海、広州四つの審査室を設立してあります。

 

 上記事例のようなHSコードの選定により管理規制の適応によりもたらした通関できないことを避けるため、自社が取扱う商品について、一度HSコード事前審査を行っておいた方をお勧めです。

 


引用:
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