BANGKOK SANYO SPRING CO., LTD.

設計から製造、計測までタイ人技術者が一貫対応
新素材分野にも取り組むチャレンジャー企業


    バンコク西郊サムットサーコン県に本社兼工場を置く「バンコク三洋スプリング」。日本でプレス加工のノウハウを取得した山藤 弘一郎社長らが1995年、タイで創業した。車載、情報家電、雑貨等と業種を問わず対応可能なのが評価される最大の理由。その背後には、設計から製造ラインの管理、計測までオール・タイ人スタッフで取り組むことのできる人材育成ノウハウがある。タイ人スタッフのみによる高品質・低価格の生産を実現した秘密を追った。










 工場面積約3,600㎡。その日もまた、プレス加工機や成形機などが忙しそうにフル回転していた。ここで生産されるのは、車載で言えば主に燃料タンクに装着する制御部品、家電だとプリンター、カメラの内蔵部品など。2000年代、日本でデジタルカメラがブームとなった時、同社製品はひっぱりだこ。生産が追いつかないほどだった。その時の、高品質、高い耐久性の証明は多くの取引先日系企業の脳裏に深く刻まれている。

■他社との差別化を図る

 こうした高い技術を支えるタイ人エンジニアたちは、先輩技術者が後輩を生み育んだ逸材ばかり。新規開拓、取引先からの相談、設計、試作、生産、計測に至るまで一貫した自社内管理、タイ人スタッフのみによる一貫生産が行われている。見逃せないのがオール・タイ人スタッフ生産によるコストメリットだ。高品質・低価格での生産は同社の大きな武器となっている。また、通常は顧客が用意することの多い測定治具も内製化を実現。顧客に手間を掛けさせないことも他社との大きな差別化要素となっている。

 この20年余あまりを山藤社長は「多くの素晴らしいタイのパートナー企業に恵まれた」と振り返る。リーマンショックや大洪水の苦しいとき、声をかけ手を差し伸べてくれたのも彼らだった。その恩義は決して忘れない。「これまで以上にタイのものづくりに寄与していきたい」と思いを語る。

 社屋の建つ現場は、ミャンマー・ダウェーからバンコクを経由し、カンボジアに通じる経済回廊直下に位置する。先日は建設中のダウェー深海港も見学した。「この地で頑張って生産を続けていきたい。大きな魅力を感じてやまない」と話す。

 取材の帰り際、別室で作業をするタイ人スタッフがいるのに気がついた。尋ねると、新素材のカーボン・コンジット製品の開発に取り組んでいるのだという。日本では超一流の技術者が寸分を惜しんで取り組む先端事業。これをタイ人技術者の手で実現したいと山藤社長は考えている。「まだまだ、ひよっ子段階ですが、できないはずがない。モノづくりは絶え間ないチャレンジ。心を込めて作れといつも言っています」と話す姿が印象的だった。

 



BANGKOK SANYO SPRING CO., LTD.


18/12 Rama II Rd., Mu 4, Tambol Nadee Amphur Muang, Samutsakhon 74000
034-833-434~7
http://www.bkksanyospring.co.th/copy-of-home 


お問い合わせ先:
山藤 弘一郎(Koichiro Sando)(日本語、英語)
k.sando@s2.dion.ne.jp
081-700-0601
Prasert Vichiansupawat (タイ語、日本語、英語)
prasert@bkksanyospring.co.th
081-880-3258
唐 ショウラン (Tang Xiaoluan) (中国語、日本語)
tang@bkksanyospring.co.th
080-070-5566
廣木 良輔 (Ryosuke Hiroki) (日本語、英語)
hiroki@bkksanyospring.co.th
084-394-2255

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