物流特集 EECが後押し 湧き上がる物流業界の行方

 

物流特集

 

EECが後押し 湧き上がる物流業界の行方

 

 物流業界が沸いている。昨年は陸・海・空のいずれも2015年対比超え。輸出の不調で海運は微増だったが、陸・空については大幅増だ。今後数年に渡り好調が続くと予想されている。その後押しの一つがEECの構想だろう。

 「中進国の罠」を脱したい政府が主導するEEC。タイ政府は東部地域を高度先端技術産業の集積地にすることを目標としており、チャチュンサオ、チョンブリ、ラヨンの3県に、官民合計で4兆8000億を投じる予定。最重要プロジェクトとされている5つ、「ウタパオ空港の拡充」「レムチャバン港の開発」「空港間の高速鉄道の敷設」「電気産業など特定産業の企業誘致」「都市開発」は2017年度中に開始される。

 誘致の対象となるのは①次世代自動車②スマート・エレクトロニクス③メディカル&ウェルネス・ツーリズム④農業・生物工学⑤食品⑥産業用ロボット⑦ロジスティック・航空関連産業⑧バイオ燃料・バイオ化学⑨デジタル⑩医学サービスの10の産業。産業の高度化転換に向けて「最長15年の法人税の免除」「法人税免除後、5年の法人税の50%減免」など、税制優遇も打ち出す。タイ政府は誘致を進めるにあたり特定の国の企業を優先する方針だ。タイへの直接投資でトップの約4割を占める日本を筆頭に、航空産業・医業機器に強い米国・欧州だけでなく、近年投資に積極的な中国も対象となる。

 日立製作所はスマートシティ*1などに参画しEECを支える。また、ブリヂストンは航空機用タイヤの新工場をタイに建設すると発表。小型の電気自動車開発ベンチャーのFOMMも生産販売を計画する。非日系でもBMWが部品工場を、アリババが物流センターを建設するなど波は広がっている。成功のカギは実効性の担保にあると見られている。タイ政府には一貫性を求めたい。

*1 環境に配慮したエネルギー生産・廃棄物管理がなされている地域で、高級住宅が集まる近代都市を指す。

 

<今年開始される最重要5プロジェクト>





■特集の目次■

KWE-Kintetsu World Express (Thailand) Co., Ltd.
「物流は人なり」
挑み続ける物流のリーディングカンパニー

SIAM NISTRANS CO., LTD.
“なんでもできる”が最大の強み
「親切な物流屋さん」を目指す

Mobile Innovation Company Limited
IoT時代を見据えた新時代サービス
物流「山九」と実証実験をスタート

INCREMENT P ASIA COMPANY LIMITED
ASEAN10ヵ国のデジタル地図データ
地図ソリューションサービスを強化

ALL-QUALITY PACKAGING CO., LTD.
タイ人若手経営者が躍進
日系工場を引継ぎ急成長

KYOWA MARUBUN(THAILAND)CO., LTD.
「優しく包み、守り、届けたい」
日本品質の高付加価値サービスを世界へ

SUPERMAN FOAM INDUSTRY CO., LTD.
ローカル企業の強みをフルに発揮
日本人3名で万全のサポート体制


引用:
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