INCREMENT P ASIA COMPANY LIMITED

ASEAN10ヵ国のデジタル地図データ
地図ソリューションサービスを強化




 目まぐるしく変わる地図データ。それを整備しつづけている会社がある。1994年にパイオニア全額出資子会社として設立されたインクリメントP株式会社だ。「Map Fan」の名前を聞けばピンとくる方も多いだろう。カーナビゲーション用のデジタル地図制作を中心に、物流システムや防災システムなど様々な分野にデータを提供している。同社のタイ法人インクリメントPアジアがタイに進出したのは2015年。バンコクを拠点としてASEAN10カ国を網羅する詳細な地図のデータ整備を行っている。




 「バンコク都内の道路は全て走破しました」と話すのは馬場純マネージャー(インクリメントP 第2事業部)。タイ全土の主要道路も走行調査済みだ。走行調査では、5m間隔で写真を撮影し道路標識から施設などあらゆる情報を集めていく。それを最終的にデジタル地図データに落とし込んでいる。この途方もない作業がグローバルベンダーにはできない高精度の“活きた地図データ”の作成に繋がっているのだ。在タイの方なら一度は経験があるように、Google Mapでは正確な目的地が検索されないケースがある。同社ではピンポイントの検索を目標に、現在もデータ整備を続けている。

■システムインテグレーターとの連携強化

 同社が保有するASEAN全10ヵ国のデジタル地図。この地図データをプラットフォームとし、様々な情報を追加していくことで、新たな位置情報サービスの開発を狙っている。既に富士通交通・道路データサービス社と連携し、「舗装劣化状況把握技術の実証実験」を昨年12月にタイで実施した。

 当実験では、走行調査車両に富士通交通・道路データサービス社製のスマートフォンアプリを搭載。アプリが走行時の振動データ等を常時収集し、路面の状態を把握する。このデータをインクリメントP社の地図データと連動させることで舗装状態を可視化した(図1)。

 日本ではこのような舗装劣化状況の簡易診断結果を、道路管理者や補修業者が活用している実績があるが、タイでも同様のサービスを提供できる見通しがたった。一方で、馬場氏は物流会社にも活用の可能性を見出している。配送計画を考察するパラメーターに舗装状況や道路凹凸情報を加えることで、より最適な配送計画の立案に役立つと考えているのだ。「関心をもっていただける物流会社があれば、一緒にサービス開発をしていきたい」と話す同氏。

 現地のシステムインテグレーターとの連携にも積極的だ。「弊社はロケーションプラットフォームを提供できる。それを利用して一緒にソリューションを開発していきたい」と語り取材を終えた。






INCREMENT P ASIA COMPANY LIMITED


22nd Floor Bhiraj Tower at EmQuartier 689 Sukhumvit Road, North Klongton, Vadhana, Bangkok 10110
+81-3-6629-4812(日本・インクリメントP本社)
http://www.mapfan.com/houjin/copy-of-home 




お問い合わせ先:
馬場・于霄(うしお)(インクリメントP 第2事業本部)
HelloASEAN@increment.co.jp

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