YUASA TRADING (THAILAND) CO., LTD.

 


長い歴史で蓄積された
現場の知恵を提供

YUASA TRADING (THAILAND) CO., LTD.(ユアサ商事株式会社の100%子会社)


YUASA TRADING (THAILAND) CO., LTD.


1666年(寛文6年)創業の老舗企業


    ユアサ商事㈱は江戸時代初頭の1666年、京都で初代湯淺庄九郎によって創業された。実に350年近くの歴史を持ち、日本の一部上場企業の中では7番目に古い歴史を持つ。創業当時は炭の販売から始めたが、納品先で扱っていた製品(打ち刃物等)の販売を手がけるようになり、以降、工場関連分野と建設関連分野に関する製品の販売を生業としている。


    タイ現地法人は1974年に設立され、歴史は長い。そのような老舗企業が、現在のタイで最も注力しているのが省エネ関連市場だ。「日本の製造業は、コスト面での競争優位性を保つためにタイに出てきています。しかし、最近のタイはエネルギーコストが高く、特に電気代は日本と同じレベルになってしまいました。企業によっては全体のエネルギーコストの約40%が空調に関連しています。これが更なるコストダウンを追求しようとする時の大きな足枷になっています」と語るのは省エネソリューション部門を担当する阿部源悟マネジャー。


自社が持つノウハウを余すところなく顧客に提供


    例えば工場でのエネルギーコストは5つに分類することができる。1. 空調稼働、2. 機械駆動、3. コンプレッサエアーの供給、4. 蒸気の供給、5. 照明。この全分野で総合的にソリューションを提供している同社ではあるが、特に工場ユーティリティーに係るコストが高い食品工場の改善ノウハウと、他に比べて難易度が高く後回しにされがちな、エアーや蒸気に関する分野でも強みを持つのを特徴としている。


    また、同社は顧客企業にサービスを提供する際の考え方はシンプルでありながら、顧客にとって定着性が高く効果が持続するアプローチを取っており、費用をかけない①「運用改善」と、投資が必要な②「設備改善」という2つのステップで省エネ推進のサポートを行なっている。


    この2つのステップが重要で、わかりやすく言えば新しく洋服を買い替える時(設備更新)に、まずは現状の体型を把握して(エネルギー使用状況の把握)、絞れるところは絞ったうえで(運用改善)、そのサイズに合った洋服を提案するということである。(より効果的な設備更新)

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    ①の「運用改善」に関していえば、不要時の停止は当然のこととし、生産サイドとユーティリティーサイドのそれぞれの基準値を見直し、無駄がないかを徹底的に洗い出すことが重要である。必要な時に必要なだけ必要なところへ供給するという省エネの基本をマニュアルの基準値に反映させて、その基準が守られているかを定期的にチェックする事が重要である。品質のみならず省エネを意識した運転マニュアルの作成と運用により、費用をかけずに省エネ=省コストが可能となる。また同社では、工場のエネルギー使用状況のものさしでもあるエネルギー消費原単位管理に関して、工場全体のみならず、商品別、ライン別原単位管理のノウハウをユーザーへ提供している。こうした省エネ活動を工場全体へ展開する事が重要であり、省エネ組織の構築や省エネに関する規定の作成、社内教育といったこまかなサポートまで行っている。


    「スタッフの省エネに関する当事者意識が低いと、せっかく省エネ型設備を導入しても効果が半減してしまいます」と、設備導入以前より省エネに関する意識の醸成を図る必要性を阿部氏は強調する。

また、運用改善のみで10%程度のエネルギーコスト削減ができた事例もあり、副次的ではあるが、それは②の「設備改善」を行なう上での資金源に当てることが出来る。


    このような現場に合わせた運用と設備改善のポイントを作成したのが同社の省エネ診断である。


難易度が高い省エネに関する豊富なノウハウ


    前述の省エネの切り口としてあがった蒸気の供給に関しては、扱いが難しいということもあり、後回しにされがちであるが、同社はそこに強みを持っている。


    例えば、蒸気ボイラーはバーナーで水を給水し蒸気に変える機能を持つ。30℃の水を給水するのと、60℃の温水を給水するのとでは、蒸気にする際の必要エネルギーは勿論60℃の温水を給水した方が少なくなる。蒸気ボイラー稼働時に発生する廃熱を利用して給水温度を30℃から60℃まで暖められるエコノマイザーという排熱回収装置を取り付けることにより、効率80%のボイラーを97%まで向上させることができる。タイではまだ未利用のところが多いが、今後利用が進んでいくとみられる。


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    また、蒸気配管にあるバルブ等の例を挙げると、裸の配管やバルブを保温材で覆うことで放熱を防ぎ結果として蒸気ボイラーの燃料使用量を抑えることが出来る。タイでも配管工事の際には配管部分には断熱材が装着されているがメンテナンスで一度剥がしてしまうと、再度の装着が難しい。そこで同社ではメンテナンス時でも着脱が容易なジャケット式保温材を提案している(右上写真参照)。タイでも今後多くの需要が見込まれる。


    これらは同社が提供するソリューションのほんの一部に過ぎない。工場内には省エネに関する改善可能性があふれており、あらゆる切り口から顧客に気付きを与えてくれる。


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チームYES


    TEAM YESはYuasa Energy Solutionの頭文字だ。提供するソリューションを、タイ現地で実際に施工レベルできめ細かく提供するため、同社は今回ローカル4社の施工会社と提携した。高い施工能力もさることながら、建築、配管、電気、メンテナンスそれぞれのプロフェッショナルであるこれらのパートナー企業と提携したことにより、あらゆる顧客のニーズに質の高いサービス提供ができる体制が整った。同社の今後の更なる展開が楽しみだ。


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YUASA TRADING (THAILAND) CO., LTD.
(ユアサ商事株式会社の100%子会社)

住所:33/71-72, 33/76 Wall Street Tower Building 15th Floor, Surawongse Road, Suriyawongse, Bangrak, Bangkok

TEL:02-267-0727

日本人窓口:阿部 源悟 (Mr. Gengo Abe)

タイ人窓口:Ms.Nalinthorn Rattapornchainon



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引用:
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