SEIKO SOLUTIONS INC.

 


正確な時を刻む技術が生み出した
精緻な省エネソリューション

セイコーソリューションズ株式会社 / SEIKO SOLUTIONS INC.


セイコーソリューションズ株式会社


老舗時計メーカーの新たな挑戦


    セイコーといえば、誰もが時計をイメージする世界的なブランドであり企業である。正確な時を刻む時計は多くの精密技術がベースとなっており、長い歴史の中で同社はその技術に磨きをかけ続け、時計業界のトップランナーとして君臨し続けてきた。その精密なものづくりの技術は電子デバイスの製造にも応用され、時計事業、電子デバイス事業が2つの柱となったが、2013年4月に第3の柱として創設されたのが、システムソリューション事業を集約したセイコーソリューションズ株式会社だ。


    セイコーソリューションズは大きく、4つの事業からなり、システムインテグレーション、決済ソリューション、ネットワークソリューション、モバイルソリューションがある。2014年よりタイでのサービスを開始し、特に現在注力しているのが、エネルギー監視・制御ソリューションの ”GreenTALK”(グリーントーク) だ。


つなげて見える化


    GreenTALKは工場やオフィス内にある様々な設備・機器のセンサーから情報を得て電力使用量を1つのシステムで全て見えるようにし、かつ制御を行なう仕組みだ。通常、各企業にはオフィス、工場のライン、機械・設備毎など、それぞれの機器の電力使用量を把握するための仕組みは整っていることが多い。ただし、全体を一元管理することが難しく、沢山ある施設内の全ての機械・機器を繋げて、全体を制御できるのがこのシステムの特長だ。


    「”つなげる” がコンセプトのGreenTALKは、元々存在する機械・機器に対して、それらを順番につなげていくシステムで、後からでも導入が可能です。導入すると、各ファシリティ担当が個別に見ていた情報を一元化してWebブラウザで見ることができるようになります。それは、現場レベルでしか見ていなかった数字が、経営レベルで使えるようになるということです」とタイの代表者である浜原GMは語る。


着目しているタイのマーケット


    実はタイの電気料金は非常に高く、2014年も20%の値上げが発表された。2013年度の実績では平均15.6円/kWhとなっており、日本の産業用電気料金平均15円/kWhよりも高い。更にその内訳を見てみると、気候の違いから、日本は空調の占める割合が10%であるのに対し、タイは30%と非常に高い。同社は、空調を適切に制御するだけで20%程度の削減を実現可能と考えており、それは、全電力使用量の6%を削減するということに繋がる。つまり、仮に電気料金が1年で1億円なら、年間600万円の費用を削減できることになる。


セイコーソリューションズ株式会社


    実際にタイ国内のグループ工場である、Seiko Precision (Thailand) Co., Ltd.でGreenTALKを導入した結果、従来より約20%の空調電力を削減できた。同社はこの成功事例をもとに2年間で投資回収が出来るよう、空調制御モデルを顧客に提案していく計画だ。


広がる省エネの可能性


    GreenTALKはセンサーを通じて設備の消費電力を見ているため、空調に限らず施設内のあらゆる設備のエネルギー使用量の情報を一元化することが可能だ。導入は空調制御によるコスト削減を目的とするとわかりやすいが、本質的に同社が提供するソリューションは顧客の施設におけるエネルギーの原単位、つまりものを1つ作るのに、どの位のエネルギーを消費しているかを見えるようにすることである。それは、施設内のどこで、どのようなムダが発生しており、どのような改善余地があるのかをはっきりと提示してくれる。


    例えば、3台の成形機があるラインをイメージしてみよう。3台を33%ずつ稼動させるよりも、1台を100%稼動させた方がコストパフォーマンスがよい。そのような制御による直接的なコスト削減という視点もあるが、3台のうち1台の電力消費量が他に比べて異常値を出している場合、故障や使用方法の悪さの問題などが考えられ、これらは設備保全の観点で重要なデータとなる。おそらくそれぞれの成形機を受け持っている担当者はその異常になんとなく気付いているだろう。ただ、工場を統括するマネジャー、経営者が、工場内のどの設備にどれだけムダがあるのかを、全ての作業担当者から直接、定量的にリアルタイムで正確な情報を吸い上げることは難しい。それを代わりに行ってくれるのがGreenTALKだ。


セイコーソリューションズ株式会社


    「タイは今まで経済が好調であったことから、とにかく納期重視で企業運営を行ってきていたように見えます。結果、効率的な機器の運用といった視点が根付いていたとはいえません。これからはマーケットも成熟し、電力などのエネルギー価格や人件費の上昇も大きい中で、コスト管理の重要性を認識するという転換期を迎えていくのではないかと思います」と浜原GMは語る。


セイコーソリューションズ株式会社




Seiko Solutions (Thailand)Co., Ltd.

住所:Home Place Office Building, 283/55 Soi Thong Lor 13, Sukhumvit 55 Rd., Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok 10110 Thailand

日本人窓口:清水 淳 (Mr. Jun Shimizu)  TEL:061-384-7656



『FNA MAGAZINE THAILAND』掲載ページのPDF版をダウンロード

 


引用:
0