Roland DG Corporation

 


ひらめきが生んだ3D事業とカラー事業
3Dプリンタ市場での本格的な浸透も目指す

ローランド ディー.ジー.株式会社 / Roland DG Corporation


ローランド ディー.ジー.株式会社


    大手電子楽器メーカー「ローランド」の子会社として1981年に創業後、コンピュータを使った自動演奏機や楽譜出力機などを開発。後に、3次元工作機器や業務用大型インクジェットプリンターの分野に進出し、今ではこれらを主力として海外を主な市場としているのが、浜松市に本社を置く東証一部上場の「ローランドディー.ジー.株式会社」。初期の段階から海外進出には積極的で、これまでに設立した子会社は欧米、豪州、中国、韓国、ブラジルなど13社。タイ法人Roland Digital Group (Thailand) Ltd.は2011年に海外生産拠点として誕生した。近年は3Dプリンタ事業にも注力しており、組立生産の現場から研究開発の現場といったR&D部門の成長が進むタイで、新たな市場ニーズに対する取り組みも始めようとしている。

ローランド ディー.ジー.株式会社


    3D事業は社員のちょっとした〝ひらめき〟が始まりだった。ペンを使って楽譜を描くかつての主力商品「ペンプロッタ」。縦と横の動作に「高さ」を加え、ペンの代わりに切削用刃物を使ってみたらどうなるだろう。答えは呆気ないほど簡単だった。3次元データがこんなにも簡単に目に見える形になるなんて。こうして生まれた3次元切削加工機は、今ではメーカーのデザイン部門やR&Dの試作品現場だけではなく、生産部門での治具製作、さらに教育の場などで欠かせない存在となっている。

    別の担当者は思った。切削加工機の刃物の代わりに彫刻刀を持たせたらどうなるか。こうして誕生したのが彫刻機。「こんなのが欲しかった」。店舗のプレートや各種表札、贈答品などの名入がいとも簡単に。大掛かりな設備投資を必要としないところも魅力だった。カッティングマシンも同様だった。「ペンの代わりにカッターを持たせてみたら…」。こうして繰り返されてきた現場での絶え間ない〝ひらめき〟。これがローランドディー.ジー.の貴重な財産となっている。

    一方で、カラー事業に参入したのは90年代に入ってから。「カッターの代わりにインクジェットのヘッドを持たせてみたらどうなるか」。結果、生まれたのが業務用の大型インクジェットプリンター。最も大きいもので本体サイズ横幅4メートル。屋外の看板や大型バスのラッピング、店舗の装飾などに有効活用されている。印刷&カット機(プリント&カット)はこれをさらに進化させたもので、一台で印刷とカッティングができる機能は同社の完全なオリジナル。他社の追随すら許していない。シールやラベル、広告看板の作成に今では欠かすことのできない存在となっている。

ローランド ディー.ジー.株式会社


    先に説明した3次元切削加工機は、卓上型にほど近く、機能性に優れたこれら同社製品によって得られる効果が、主に開発段階における①コスト削減、②納期の短縮、③品質の向上、④省力化などだ。近年はここに「内製化」という重要な要素が加わった。「情報を外に出さないから、機密漏洩防止にも役立っている」と3D事業部の長村誠担当部長。知的財産保護の要請が高まる中で、まさに必要不可欠な一台だ。

    同社では、開発段階にとどまらない製造コスト削減のための生産現場での製品活用を提案している。労働コストが上昇し、省力化や自動化が進むタイ。遠からず日本市場と同様の需要が生まれるものと見ている。

    バンコク東郊のイベント施設「BITEC」を会場に6月24日に開幕する「MANUFACTURING EXPO 2015」が当面のお披露目の場となる。ローランドディー.ジー.では主力の3次元切削加工機に加えて、新鋭の3Dプリンタなども投入していく計画だ。想像力と発想の転換が生んだ豊富なラインナップ。タイ市場での本格的なキックオフは間もなくだ。

ローランド ディー.ジー.株式会社

【導入効果】

コスト削減 大手電機部品メーカー 生産技術部門
導入前 生産用治具の作成を外注
導入後 外注費500万円以上を削減

納期短縮 電機メーカー 設計開発部門
導入前 試作品完成まで1カ月要することも
導入後 翌日に完成も。手軽な試作が可能に

品質向上 樹脂成型会社 設計部門
導入前 試作品と異なるとしてボツになることも
導入後 品質をめぐる顧客とのトラブル減少

省力化 電機機器メーカー 生産部門
導入前 赤字覚悟のマンパワー投入
導入後 手作業激減。労働コストの削減

Manufacturing Expo 2015に出展!
Automotive Manufacturing Booth No. V02




ローランド ディー.ジー.株式会社 (Roland DG Corporation)

本社:静岡県浜松市北区都田 1-6-4
3D事業部

窓口:八尋(やひろ)、長村(おさむら)  TEL:+81-53-424-6062

Manufacturing Expo 2015に出展!
Automotive Manufacturing Booth No. V02


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