M&A Accounting and Tax Co., Ltd.

 

6億人市場AECの誕生でビジネスチャンスの拡大に期待

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    AEC誕生により国境を超えたヒト・モノ・カネの流れが一気に加速、国際間取引 (クロスボーダー)の増加にも弾みがつくものと見られている。すでに製造業や物 流業界を中心に、企業各社では次年度以降を見据えた活動も展開している。こうし た状況を会計・税務の現場ではどう見ているのか。国ごとに法令や制度の異なる現 実にどう対応しようとしているのか。タイで著名な会計・税務コンサルティング業の M&A Accounting and Tax社の代表者に伺った。


■スキルアップと人材招聘がメリット

    「会計士という専門職の立場からしても、会 計・税務事務所のManaging Directo(r MD) としても、AEC発足は、またとないビッグ・ビジ ネスチャンスと受け止めています。積極的に 関わっていきたい」と話すのは、同社でMDを 務めるVannipha Suphanochaku(l スパーン オーチャクン)氏。名門チュラーロンコーン大 学を卒業後、米国で修士号を取得。米国公認 会計士の資格も持ち、17年間の米国勤務の後 に帰国。2006年から現職にある。 同氏が指摘する会計・税務分野におけるメ リット(利点)は大きく2つだ。「製造業や商社 を中心に、クロスボーダー案件の仕事が増え ていくことで、私たちタイの会計士全体のスキ ルも大きくアップしていく」こと。

 

    そして、「豊か な知識や経験を積んだ外国の優秀な会計士 をタイ国内に招聘することが可能となる」 こと。こうした点から現在、関心を持つ国々と して、シンガポール、マレーシア、ベトナムを挙 げた。  

 

    ブループリント(AECの工程表)を睨んで、 すでに3年前から域内各国の会計士連盟間に おいて協議を重ねている。積極的に人材交換 も行い、情報の相互共有も進めてきた。その 中で、最も難航したのが域内スタンダード(基 準)の作成だった。国際的な会計基準では一 致が見られても、それを加盟各国の国内法に 落とし込む際に、どうしても「差」は生まれる。

 

この差をどこまで詰められるか。他の問題点 の検証とともに話し合いを続けてきた。「ずい ぶんと解決に近づいてきたようです」とスパー ンオーチャクン氏は振り返る。  日系クライアントのアジア進出をサポート するため、アジア20カ国の会計事務所が提携した会計事務所ネットワーク「OneAsia」にも 参加している。少子化や国内マーケットの縮 小から海外進出が続く日本の企業。

 

こうしたニ ーズにもいち早く応えようと、国際税務や会計 監査、IFRS(国際財務報告基準)導入支援など に精通した会計士らを配置。クロスボーダー 案件にも積極的に取り組んできた。年に一度 の打ち合わせの検討会議は来年はタイで開 催の予定。同社が議長役を務めることになっ ている。

 

■ワンストップサービスが魅力

 

    同社は、コンサルタント業.、人材紹介業、警 備業、レンタルサービスオフィス業の4社とと もに「M&Aグループ」を組織する。グループ誕 生は1997年。再来年には20周年を迎える。グ ループ総人員は約800人の大所帯だ(ガード マン含む)。  M&Aグループ最大の魅力は、タイ進出に際 しての会社設立登記から事業所確保、事業ラ イセンス取得、BOI申請、ビザ取得、人材紹介、会計、税務申告、法律業務、セキュリティ面 まで、進出にかかるあらゆるサービス(手続 き)がワンストップで受けられるという点だ。 タイ人の代表者の下、部門ごとに経験豊富な 日本人コーディネーターを配置。ストレスを感 じさせない日本語での相談を可能として いる。

 

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    そのグループ内でも中核に位置するM&AAccounting and Tax社は、確かなクオリティーで市場からの評価も格別だ。2009年にはISO 9001:2008を取得。さらに、タイ商務省事業開発局が称号を付与する「Quality AccountingFirm(高品質会計事務所)」の認定も受けている。それだけにとどまらない。会計・監査事務所としては数少ない「タイ商務省外部監査チーム」のメンバーとしてたびたび参加を求められたことも。これらの秀でた実績がM&Aグループの評判と信用を下支えしている。

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■「まずは製造業で人材の移動」

    もちろん、AECの発足に「全く不安がないと 言えば嘘になる」とスパーンオーチャクン氏 は言う。その大きな一つに、タイから国際金 融都市シンガポールなど海外への人材流出 懸念があるという。だが、同氏は一部でその ような指摘があることを受け止めたうえで、 次のように語った。

    「そのような心配もあるでしょうが、国際金 融市場の高いスキルを持った人たちと一緒 に仕事をすることで、私たちに足りない部分 を補完できるというメリットがあると考えま す。また、他の国々との情報を共有すること で、より良い会計の基準づくりを進めることも 可能となってきます。全体として考えれ ば、AEC発足に伴うクロスボーダー案件に積 極的に関わっていく意義のほうが大きいと考 えています」

 

    また、市場統合となれば、自ずと必要となっ てくるのが共通言語「英語」の存在だ。だが、 日本人同様、残念なことに必ずしも高くない のがタイ人の英語能力。大学進学率も未だ7 割には達していない。同氏も「AECの発足直 後は、言葉の問題で多少の混乱があるかもし れない。その点は若干、心配です」と率直に認める。ただ、言葉の問題は必要が解決するとも見ている。

 

    むしろ、それ以上に懸念に感じているの が、タイ人が持つ特有の気質だという。伝統的 に家族を大切に、周囲の人との関係を大事に しようとするタイの社会。「独りで外国に出て みようという考えをあまり持たないのが伝統 的なタイ人気質。それがマイナスに作用しな ければいいのですが」とスパーンオーチャク ン氏は苦笑する。自らの米国生活は約20年に 及び、タイ人には珍しい柔軟な広い思考をす る同氏。「若い人に期待したい」とも話した。

 

    待ったなしのAEC発足は、リミットまで1カ 月を切った。「欧米市場など諸外国に対抗で きる経済共同体が誕生することに強い魅力と 可能性を感じています」とスパーンオーチャ クン氏が言うように、市場の期待は日増しに 高まっている。競争も活性化し始めている。そ れを是とするも非とするも、ひとへに企業活 動次第。「まずは製造業を舞台に、その後サー ビス業が続き各国の人材が動き始める」と同 氏は読む。

 

    こうした中で、M&A Accounting and Tax社 およびM&Aグループは、日系を始め、タイお よびアセアン進出を検討するあらゆる企業の 良きパートナー役でありたいと考えている。「 会計と税務の面から、数年にわたって十分な 準備と検討を重ねてきました。AECという新た なビジネスチャンスを是非、ものにしてもらい たい」と語って同氏はインタビューを結んだ。


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