Sodick (Thailand) Co.,Ltd.

タイ発のイノベーションに期待
ローカルの成長と発展が築く「タイのものづくり」


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    自動車産業に携わる日系メーカーにとっての一つのキーワードが「2018 年」。各自動車メーカーがフルモデルチェンジを含めた新車発売を予定 している年だ。しかし、「トンネルの出口があることは分かっているが、“今”の段 階ではまだそれが何処で何時なのか見えていない」と、森氏は景気の見通しに 慎重さを崩さない。一方で、「タイには、サポーティングインダストリーの構築、 道路や鉄道などの物流インフラの整備など、周辺諸国よりも圧倒的に優位な 環境がある。今後のタイ政府の経済対策にも期待したい」とも語る。タイと ASEANのものづくりについて話を聞いた。

■タイローカル企業の動向


    「ローカル企業にとってはチャンスが増えて いくのではないか」と語る森氏。昨今のタイ国 内不景気で設備投資が停滞している日系企業 も少なくない。その結果、生産の需給バランス 調整役として仕事がローカルに流れていくこ とになるだろうと考えられる。また同時に製造 コスト低減対応としての部品の現調化もより 進むと思われる。

    ローカルの成長こそがその国の発展であり 本来の姿といえる。しかし、タイが中進国の罠 から抜け出せるか否かは予断を許さない。「技 術スキルも管理スキルも将来的に、更に高い レベルに達するでしょう。しかしタイの製造業 は未だ外資のリードを求めています。一方こ の国の経済構造も内需が弱く外的要素を受け やすい構造だと感じています」と森氏は見る。

     そこで期待されるのが「タイ発のイノベーショ ン」だ。在タイ日系企業もまだ日本の製造の受 け皿としての役割が中心。「イノベーションが 起こらなければ需要の創出はなく、大きな成 長を望みにくい。当初は外資主導になるが、研 究開発を進めて新たな市場が形成されること に期待したい。そこに工作機メーカーとして、 貢献をしていければと思う」と同氏は語る。

     そこで同社が昨年から営業に力をいれてい るのが「金属3Dプリンタ OPM250L」。業界で もトレンドになりつつある金属粉末タイプの 3Dプリンタ。レーザー加工&高速ミーリング 加工を1台のマシンで連続して行うことがで き、高品位な形状加工が可能。3Dデータがあ れば数時間後には製品が完成している。この マシンが、タイでの試作開発に寄与していくこ とに期待したい。

■ASEANの中のタイの位置づけ


    「ベトナムからの引き合いが増えている」と 同氏。深海港が整ってアクセス至便、経済回廊 が実現すればタイを通ってインド洋に抜けら れるとあって、注目を集めている。「ベトナム人 の独立気鋭の精神に対する期待感は高く、そ のチャレンジ精神は国を大いに発展させてい くでしょう」と期待をよせる。今後、タイ⇔ベト ナム間でモノづくりがどう連携していくかは注 目だ。とはいえ、タイは今後もASEANの生産拠 点としての地位を維持していくだろう。

     先に触れたようにタイにはイノベーション も求められるし、業界全体で盛り上げていく 必要がある。そういった意味で「今年のMETALEX には期待をしている」という。今年は例 年に比べ目的をもった来場者が増えると見て いる。METALEXではOPM、そしてワイヤーカッ ト機・放電加工機・成形機も展示予定。各社の 2018年に向けた下準備に期待したい、と力強 くインタビューを終えた。

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