NIKON SALES (THAILAND) CO., LTD.

非接触測定機・X線CTを積極投入
タイ自動車産業の切り札なるか



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    光学機器や画像計測分野で高い技術力を持つニコンが、タイの自動車産業への浸 透を加速させようとしている。2014年11月にはタイ販社法人ニコン・セールス・タ イランド内に産業機器部門を設置。専任者を置いて販路開拓に乗り出した。カギとなるの はニコンが最先端技術を駆使して開発した高付加価値製品。中でも注目株は、非接触式 三次元測定機と医用CTの産業版とも言えるX線CTスキャナーだ。高付加価値産業の育成 を目指すタイ政府の方針とも合致するだけに、今後の展開に関心が集まっている。










    光学顕微鏡や測定顕微鏡、投影機など2次元 のエレクトロニクス分野で高い実績を上げて きた同社。その高質な技術を電子化が進む自 動車産業の市場に活用できないと考えたのが 発端だった。加えて、2009年に買収したベルギ ーの精密測定機器メーカー、メトリス(現ニコ ン・メトロジー)が持つ非接触式3次元測定技 術の存在があった。
 
    内燃機関や駆動部品など形状がより複雑な のが自動車向け専用部品。これまで接触式の 測定によってこうした部品の品質や精度が計 測されてきた。「もっと効率よく測定ができな いか」。そこで実現したのが、非接触式レーザ ースキャナーでは世界トップの実績を誇るメト リスの技術とニコンが持つ光学精密測定技術 の融合、その結果としての新製品の開発だっ た。メトリス・ブランドはニコン・ブランドとな って、より高速化、使い勝手をより良くした。
 
    アルミ鋳造部品などの内部の様子を瞬時に 計測、把握できるX線産業用CTスキャナーも、 今後の強い追い風になると自動車業界では受 け止められている。従来は切断などによって内 部の空洞や材質の不均衡が計測されていた が、対象物を破壊することなく検査が実施で きればロスも減り、企業のコスト抑制のニーズ にも応えることができる。スキャナーには320 ~450キロボルトという高出力のマイクロフォ ーカスX線源を採用。これにより多彩な金属部 品の精密測定ができるようになった。
 
    ニコンは現在、最新の中期経営計画に盛り 込んだ「成長ドライバー事業戦略」を実施中 だ。今後、成長が期待できる産業機器向け事 業に集中的に経営資源を投下させ、2018年3 月期までに1200億円の売り上げを達成する目 標を掲げている。その核と位置付けるのが、世 界各国から関連企業が集まるタイの自動車産 業というわけだ。
 
    現在は足踏みが続く自動車市場だが、ファー ストカー減税策時の購入買い換え時期が到来 すれば市場にも変化が生じると読む。「その時 に対応を始めていたのでは遅すぎる」とタイ 販社で産業機器部門長を務める大久保健一 マネジャー。高付加価値産業の育成や研究開 発(R&D)分野の推進など、官民挙げての取り 組みは目白押しだ。自動車市場再興の切り札 となるか。日本を代表する光学機器メーカー、 ニコンの活躍に期待が高まっている。

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