SHIMADZU (ASIA PACIFIC) PTE LTD.

作られるものは測られる
産業支える島津の技術がタイでも


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    創業141年。京都を発祥とする精密機械メーカーの島津製作所は現代でい う「ベンチャー企業」のさきがけ。創業者の二代目島津源蔵は日本で初め てのレントゲン写真の撮影に成功。これがのちのCT、MRIといった医用測定機器の 発明につながった。X線の発生には高電圧の電力も必要で、日本で初めて鉛蓄電 池の生産にも成功した。車載向け電池ブランド「ジーエス(GS)」は島津源蔵のイニ シャルに由来。日本の近代化を産業の基礎から支え続けた事実を今に伝えている。 「作られるものは測られる」。島津製作所の高度な計測技術とサービスはタイの大 地でも確かな歩みを始めようとしている。











■タイに2つの代理店


    シンガポールにアジア太平洋地域の統括拠 点を置く同社では、タイに2つの主要代理店を 置き、顧客のニーズに合ったサポートケアを 展開している。分析計測機器全般を中心とす るBARA SCIENTIFIC CO.,LTD.と、X線非破壊試 験機を主力とするMATSUDA ENGINEERRING CO.,LTD.の2社。このうち後者のMATSUDA社 の本社敷地内には島津製のX線非破壊機を複 数台配備しカスタマーサポートセンターとし て機能している。両社ともに日本人スタッフ、 あるいは日本語に精通したタイ人幹部スタッ フを配置しており、緊急時の不測の事態にも 日本語での対応が可能。言語ストレス・ゼロの 重層的なサービスが顧客からの厚い信頼を 得ている。
 
    産業の高度化・集積化が進むタイの製造業 市場。日系を含め企業が求めるサービスの水 準やグローバル化は高まる一方で、これに機 敏に応じられなければ競争を勝ち抜くことは できない。システムの稼働を止めることができ 作られるものは測られる 産業支える島津の技術がタイでも ないといったニーズは、もはやタイでも当たり 前となった。だが、それは時に大がかりな設備 投資となって企業に負担を強いる場面となっ て現れてもくる。
 
    その解決策として、同社では保守点検サービ スのプラン充実も進めている。「壊れる前の定 期点検といったイメージ。不具合が生じてか らではなく、生じる前に健康診断を受けましょ うというサービスです。健康診断も年齢など の条件によってそのメニューも異なるように、 保守点検サービスについてもプランを複数準 備しています」とアジア太平洋地域を統括す るSHIMADZU (ASIA PACIFIC)でタイ市場を担 当する西尾徹ゼネラル・マネジャー(GM)は解 説する。
 
    海外に進出する日系企業の中には、日本の 装置仕様環境をそのまま海外工場でも実現し たいとの希望もある。こうしたことを受けて、 サービス商品の一つ「アシストプラン」も提案 している。定期的に日本人サービススタッフ が日本から来タイし、ローカルサービススタッ フとともに保守点検を行うサービス。特に日 本のマザー工場と同一の装置を使用し、装置 間のデータ整合性を重視する顧客から高い評 価を得ている。日本市場で培った保守点検技 術と現地に配置されたタイ・ローカルスタッフ との情報連携。その相乗効果によって日本市 場と変わらないサービスの拡充の実現を目指 している。

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■日タイ双方からのダブルサポート


    顧客の世界(国際)戦略を念頭に置いた提 案型営業も強みだ。1国あるいは特定の地域 だけでは成り立ち得ないのが現代のグローバ ル時代の経営。投入する資源を少しでも効果 的効率的に運用できるよう、国境を超えたマ ネジメントの真価が問われ始めている。ここ でも同社の組織力、エンジニアリング力が高 い評価を得ている。日本とタイのそれぞれの 顧客担当者が情報共有。必要に応じ、互いが 出張を伴うなど顧客情報の共有&連携を深め ることでより質の高い提案を可能とした。いわ ば、日タイ双方からダブルサポート。容易に真 似できない重厚なサポートを必要とする市場 は、今後も拡大するものとみられている。
 
    顧客の使い勝手の向上を図ろうと、大手レ ンタル会社とタイアップしたX線非破壊試験 機のレンタルサービスもタイで開始した。さ まざまな場面や子細な用途に応じた多品種 少量生産のこの市場。ごく短期間、必要な時に 必要なだけ。大がかりな設備投資が避けられ る企業側にとっても、これほど嬉しいことはな い。レンタルの仕組みを採り入れたことで、顧 客企業にとってもより間断のないラインの仕 組みを構築することが可能となった。
 
    創業以来、基礎研究に重点を置き、実験器 具等も取り扱ってきた経緯から、教育に対す る造詣も深い。2015年には三次元計測器メー カーと共同でタイ人技術者らを対象とした業 界セミナーを主導・開催。計測測定業界の底 上げに貢献した。「事業そのものに忙しく、企 業の中には従業員教育まで手が回らないとこ ろもあります。計測機器は正しく使えて初めて 効果を上げます。そのためには、装置の基本 原理の理解や技術用語を正しく理解すること はとても重要だと考えています。」同GMは狙 いについて語った。

■世界に誇る科学技術力


    「科学技術で社会に貢献」を社是とする島 津製作所。創業期にはたとえ他社であろうと も技術指導には惜しむことなく協力し、これが 戦後日本の科学技術立国につながった。同社 の技術を発展継承し、その後、事業を花開か せた例は枚挙に暇がない。折に触れ「儲から ない」とされる基礎研究にも惜しみなく資本 投下を行い、世界の科学技術の発展を後押し してきた。それが田中耕一現シニアフェロー のノーベル化学賞受賞につながり、新薬開発 などの道となって新たな時代を切り開いた。
 
    「時代を先取りし、新しい技術や装置を世に 出し続けた面白い会社」と西尾GMは自らの所 属先を説明する。分析・計測機器、医用機器、 産業機器、航空機器。今では幅広いジャンル で事業展開を進めるが、常にその要諦にあっ たのが「科学技術力」だった。島津製作所はそ の高い科学技術力とサポート力で、タイの大 地で新たな新境地を切り開こうとしている。

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Shimadzu (Asia Pacific) Pte Ltd


U Chu Liang Building Floor7 968 Rama 4 Road Silom Bangrak Bangkok 10500 Thailand
http://www.shimadzu.co.jp/copy-of-home 


お問い合わせ先:
西尾 徹(タイ正規代理店Bara Scientific社内に常駐)
nishio@barascientific.com
095-206-8180

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引用:
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