学歴詐称はどこまで許されるか?

 

ミャンマーの新政権が発足し、多くの企業が、その手腕に注目している中、財務相に指名されたチョー・ウィン氏が、自らの博士号の資格を架空のオンライン大学「ブルックリンパーク大学」から購入したことが発覚しました。チョー・ウィン氏は閣僚就任を辞退しない意向だそうですが、責任の取り方は国やその時の情勢によって様々だと感じます。

 

日本でも、情報番組のコメンテーターなどを務めていたショーン・マクアードル川上氏の経歴詐称疑惑が報じられました。公式サイトで公表されていた学歴であるテンプル大学で学位、ハーバード・ビジネス・スクールで経営学修士を取得し、パリ第一大学に留学した経歴が、すべて嘘で、テンプル大は卒業しておらず、ハーバードやパリ第一大は数日間の聴講のみ、また、「アイリッシュ・アメリカン−ジャパニーズの父と日本人の母」がいて、米国で生まれたことになっているが、本名は「川上伸一郎」と何が本当かわからない状態になっていることが物議をかもし、テレビ局まで謝罪する事態となっています。

 

先日、ミャンマー人の人材を面接する機会がありましたが、医学博士・海外留学経験あり・英語はネイティブ並みと高スペックな人材の履歴書に「タイ語が話せる」と記載してあったので、タイ語で話しかけてみると困ったように笑うだけで、全く話せないように感じられました(私のタイ語が下手すぎて聞き取れなかった可能性もありますが)。募集した業務とは関係ない部分でしたので、影響はないと考えたのかもしれませんが、なんとなく、信頼できない印象を受けました。

 

 

日本で、法科大学院を卒業すると法務博士(専門職) : Juris Doctor (Professional)という学位が授与されるのですが、私も博士論文など書いた事もないのに、この学位を保有しています。嘘の経歴ではないのですが、私の履歴書を見たとしたら、何らかの分野で論文を書くような知識のある人間だと勘違いする外国人もいるのではないでしょうか。

 

一連の出来事を見て、履歴書や経歴に惑わされることなく、良い人材を採用する目を養うことが大事だと自戒しております。

 

 

佐野和樹:兵庫県西宮市出身。司法試験合格後、タイ・バンコクの法務コンサルティング会社で3年間勤務した後、ヤンゴンの法務コンサルティング会社JBL Mekong (Myanmar) でミャンマー進出戦略の策定、進出時のリーガルフォロー、進出後の契約・労務・法務・各種コンプライアンス・紛争発生時の対応等を執り行う。

 

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