インド-伸びる?停滞?インド市場

最近、新興国の経済成長の停滞とともにインドにも言及されるニュースをあちこちで目にする。事実、7~8%の成長を期待された中で13年も5%をきるのでは、と言われている状況だ。また、自動車産業もインドは芳しくなく乗用車市場の2013年度は対前年度でプラマイゼロ、またはマイナス成長とも言われる次第。

しかしながら、メーカーや車種個別での動向を追っていくと、必ずしも全社が厳しい状況に置かれているわけではなさそうだ。メルセデスやアウディと言った高級車メーカーの売れ行きは前年と比べても好調だ。高級車に関しては元々販売台数が少ないので対前年比の伸び率が高く見えると言う側面も勿論あるのであろうが、必 ずしもそれだけが彼らが伸びている理由ではなさそうだ。

元々インドの自動車市場はマルチ800という小型車を皮切りに、小型車が市場の多くを占めるそんなマーケットであった。一方で、最近ディーラーの話を聞いていると、消費者のセダンに対する志向が強まっているとも言う。また、一昨年はインドの地場企業マヒンドラが出したSUVが、昨年はフォードが投入したやや小さめサイズのSUVが市場で人気だ。

一方で伸びていないメーカーや車種を見ていると、新車のモデル投入がなかったところやタタナノのようなエントリーに向けた小型車のレンジの販売数の減少が著しい。

これらを勘案してみると、結局市場の停滞と言いつつも、市場の大多数を占めていた小型車やエントリー層の伸びが低下しているのであり、市場の中でもプレミアムセグメントはどちらかと言えば彼らの期待ほどではないのかもしれないが、伸びていると言うのが数字的には読み解けそうだ。

全体が不景気に見えるから停滞しているというのは若干早合点のところがあり、これだけ差が激しい社会の中では不景気といわれる中でも攻めるべきセグメントはしっかりと存在し、かつそれらが比較的日本企業が得意としているプレミアムゾーンであることはもしかすると日本企業にとっては追い風なのかもしれない。

繁田 奈歩:1975 年生まれ、2000 年東京大学教育学部卒業。インド・ニューデリー在住。インフォブリッジホールディングス代表取締役。日系企業のインド進出をマーケティングリサーチ、マーケティングコンサルティング方面からサポート。日本での各種インドセミナー、インド関連記事の執筆も多数行う。

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