インドネシアー総選挙

総選挙

最近のインドネシアのトピックと言えば5 年に1度の総選挙になるかと思います。イ ンドネシアの選挙戦では各党が著名人を 呼び寄せて、スタジアムなどで歌や踊りで 大騒ぎします。また、買票行為等の不正な 選挙運動も多く報道され、このあたりもイン ドネシアらしいなと思いました。そして、4月 9日が選挙日でしたが、その日は全国的に 祝日扱いとなり、私の同僚もみな選挙にで かけていました。

正式な選挙結果の発表は5月の予定で すが、現在の報道によれば、最大野党の闘 争民主党が第1党となっています。ただ、第 1党と言っても得票率は19%程度で、同党 が目標としていた27%には届きませんでし た。7月には大統領選挙が実施され、闘争 民主党から出馬予定で現在ジャカルタ知 事のジョコ・ウィドド氏が最有力候補となっ ています。大統領候補は、25%以上の票を 得た政党又は連立政党から擁立されるた め、闘争民主党がどの政党と組むかが現 在注目されています。

ジョコ氏は、貧しい大工の息子として生 まれながら、努力を重ねて大学を卒業し、 経営者としての頭角を表し、52歳とまだ若 いですが、スラカルタ市長、ジャカルタ知事 に登りつめた人物です。ジョコ氏は、ジャカ ルタの渋滞対策、官僚体質改善などに取り 組み、常に現場に赴いて庶民の話を聞き、 庶民目線の政策を実施し、反汚職の姿勢 が強いため、特に庶民からは絶大な人気 を誇ります。一方、政治家としての経験不足 を懸念する声や、軍や財閥等、インドネシ アで強大な権力を有する組織や人物との つながりが薄いことから、大統領となって も思うような政策実行ができないのではな いかとの懸念も出ています。現状では、ジョ コ氏がどような政策を実行していくのかは まだ明確ではありません。特に日本企業の 観点からは、ジョコ氏は大衆迎合的な側面 があるため、保護主義につながっていくの ではないかとの懸念もあります。とはいえ、 ジョコ氏の大胆な改革により、汚職等の問 題が改善され、投資環境が改善されること を期待せずにはいられません。引き続き今 後の動向に注目したいと思います。

津田雄己:1980年4月生まれ。京都大学法学部卒、南カリフォルニア大学(米国)ロースクール修士課程修了。日本法弁護士、米国NY州司法試験合格。日本の大手法律事務所、インドネシアの法律事務所での勤務を経て、2013年からシンガポール最大手のRajah & Tann法律事務所ジャパンデスクに加入。現在、同事務所の提携先のインドネシアの法律事務所であるAssegaf Hamzah & Partnersにて執務中。インドネシアを中心に、日本企業のアジア進出を支援している。

 

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