働くという事を教え込む

働くという事を教え込む

ベトナム在住4年目にして、大変困った事 態に直面しました。住んでいるアパートの 管理会社とのトラブルです。日本に住んで いる訳ではないので、何かと不便を感じな がらも妥協して暮らしていたところ、ある 日、アパートの全面改装工事が始まりまし た。騒音や振動にはある程度我慢して過ご していましたが、もうもうと立ち込める埃や 塗装のシンナー臭が部屋に入るようになっ てからはさすがに我慢できず、管理会社に 対策を求めました。管理会社も避難用の部 屋を用意してくれたのですが、避難中、私 の部屋が無人になったところに工事の人 間が入り込んで作業をするなど、さらに不 都合が重なりました。改善要求のための話 し合いを持ったのですが、非常にまずい対 応を受けたのが印象的でした。

彼らは謝罪をしません。「私たちは頑張って いる。何か起こっても頑張った結果だから仕 方ない」という姿勢です。追及を受けるとミー ティングを終わらせようとします。「本日はあり がとうございました」という言葉を、何度も聞 きました。打合せ中、足は組んだまま。こちら がクレームを伝えている途中、同僚と談笑を 始めます。そういう対応をする人物が、マネー ジャー等の肩書で登場するのです。

まるで、仕事をした事の無い子供にクレー ムを言うような徒労感に大変疲れました。 し かし考えてみると、彼らは本当に仕事をした 経験が無いのでしょう。“責任のある”仕事と いう意味です。ベトナムのデパートや飲食店 に行くと、従業員がスマートフォンでゲーム をしたりふざけあったりしている光景に驚き ますが、ベトナムの社会ではそれで良いの です。このような環境で育った人が、管理職 になったらいきなりシビアな感覚を身に着 けられるかというと、それは無理です。

私の周りには、尊敬できるベトナムの 方々が大勢いますので、ベトナムの人々が 悪いわけではないと知っています。働くと いうことを知らない人が多いのです。ベトナ ム人を雇用する際には働くという概念を根 付かせる教育が非常に大切です。その際、 日本人としての啓蒙や倫理教育は通じませ ん。勤勉で真面目という幻想は早く捨て去 り、現実的な関係を構築すべきです。

大塚 哲久:1982 年2 月生まれ。2010 年9 月株式会社エヌシーネットワークベトナム設立に伴い、ベトナム駐在開始。現地にて月に30 件の工場訪問を重ねる。ベトナムからの調達活動のサポートおよび、ベトナムへの工場進出相談、サポートを行う。

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