数字で読む中国 VOL. 24

中国の政治経済の動きを数字から読むコーナー。 この数字を押さえれば、中国の方向性が簡単に分かります。

2000元台

2013年7月時点における中国エアコン市場の売れ筋価 格帯。ブランド別の人気上位10社では中国系が8社を占めたが、残りの2社はダイキン、三菱電機の日系が入選。白物家電、テレビ、スマートフォンなどエレクトロニクス製品全般で日系の凋落が言われる中、気を吐く形となった。

歴史的猛暑に見舞われた2013年夏の中国。FNA本社のある上海でも7月26日に40.6℃と観測史上最高を記録したのだが、8月は同6日から4日連続で 40℃以上をマーク。同7日には40.8℃と再度記録を塗り替えた。

この酷暑の中、中国市場で好調な販売を見せたのがエアコンだ。家電量販業界によると、中国ではエアコン販売の最盛期は例年6~7月で、8月に入ると鈍化する。ところが今年は、あまりの猛暑に8月に入っても好調が続いた。

中国紙『証券日報』(8月9日付)によると、中国の家電量販大手、大中電器では6-7月期のエアコン販売台数が前年同期比26%の増加を見せた。上海のある家電量販店では、暑さが厳しくなり始めた7月中旬以降、日没後に来店する客の9割がエアコン購入目的だったと指摘。昨年までエアコン購入を見合わせていて扇風機でしのいでいた比較的低所得の人たちが「あまりの暑さで夜眠ることができない」と購入に踏み切る例が目立ったという。

中国の調査機関、インターネット消費調査研究センター(ZDC)が13年7月、「エアコンの価格別注目度」という名目で、中国市場における売れ筋価格帯を調べた。最も多かったのは「2001~3000元」(約3万2000~4万8000円。1元=約16円)で35.2%。次いで「3001~4000元」(約4万8000~5万4000円)で22.9%だった(表1)。

これに対して、日本での売れ筋価格帯は同月、「2万~3万9999円」が最多で31.25%、次点が4万~5万9999円で、25.64%だった(価格.com調べ)。価格帯の分け方や機器の性能が異なるため単純に比較はできないが、ほぼ同じような傾向を示していることが分かる。

一方、「ブランド別注目度」の名目で行った13年7月のエアコンのシェアでは、格力(Gree)の34.4%を筆頭に8位までを中国系が独占。地場系の強さを 見せつけた。ただ、ダイキンと三菱電機が、中国系以外では唯一、トップ10に食い込んでいる(表2)。

このうちダイキンの中国展開について、台湾地区の日刊紙『経済日報』(5月21日付)は、中国に進出している台湾系企業が設備を導入する際、台湾系業者から買う傾向が強いと分析。その上で、中国の台湾系企業に対する営業を台湾系代理業者に任せることで成果を挙げていると報じている。