ベトナムのジェネレーションギャップ

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「ベトナム人は勤勉で真面目だ」と言われます。しかし、私たち日本人の中にも怠け者で不真面目な人が多くいるように、ベトナムも同様です。それにベトナムにおいても日本のようにジェネレーションギャップがあります。

 

一昔前は、テレビを見ながらの一家団欒は、家族の定番の過ごし方でした。社会主義国家ということもあり、メディアからの情報も限定されたものが多くありました。今の若者たちはテレビや新聞をあまり見ず、YouTubeなどインターネットで自分の好きなものを見、世界の出来事を知るようになりました。スマートフォンやタブレットも使いこなし、連絡はLINE。Facebookで私生活を見せ反応を楽しむ。ネット通販も利用し、安いサイト、便利なサイトをよく知っています。ネットオークションの利用も盛んです。

 

大学に入る意味も変わりました。以前は熱心に勉強して大学に入り、入学後も国費留学を目指して真剣に学業に取り組む学生が多くいました。今は私立大学も増え、大学全体の募集人数が増えたこともあり、大学進学者が増えました。結果、とりあえず大学に行くことが何となく良い就職に繋がるという風潮が生まれ、漠然と大学に進む若者も増えました。

 

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外国志向は高く、実習生制度など、外国への道も開かれました。高収入を期待して外国へ行くのは昔と同じですが、技術を身に着けるよりは外国で働いたという履歴が目的となり、帰国後、現場ではなくホワイトカラーのポジションを希望する人が増えています。経済成長に伴って生活様式が変わり、より豊かにという気持ちは強まっています。日本人の私としては日本に無くなってしまった生活の不便さ、純粋な努力などに触れることが非常に新鮮で楽しくもありましたが、それは徐々に薄れていっているように思えます。一方で、昔ながらの雰囲気を失っていない面も多々あります。屋台などは今も人気です。家族が一番と思う気持ちも失っておらず、年頃であっても家族で行動することに対する恥ずかしさはありません。古き良きベトナム。新しいベトナム。バランスの取れた将来に期待したいところです。

 

大塚 哲久:1982年2月生まれ。2010年9月株式会社エヌシーネットワークベトナム設立に伴い、ベトナム駐在。現地にて月に30件の工場訪問を重ねる。ベトナムからの調達活動のサポートおよび、ベトナムへの工場進出相談、サポートを行う。

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