商標を日本法人に乗っ取られてしまった ティラミスヒーロー

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 今年1月、シンガポールの瓶入りティラミスのブランドが日本の法人に乗っ取られ、営業に支障をきたしているということが話題になりました。シンガポールで2012年に創業したThe Tiramisu Heroの名称とネコのイラストなど複数の商標が昨年、株式会社gramという日本の飲食チェーンによって、日本で商標の出願及び登録がなされる事態が発生。14年から日本でネット販売とデパート等での催事販売を行っていたシンガポール側は、商標を利用することが出来なくなり、12月から苦肉の策として日本のみ「ティラミススター」と改名。ネット上で広く苦境を公表していました。

 

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 1月に入りgram は東京表参道に初の路面店を開店。同時にメディア展開を行ったところツイッター界隈で炎上。gramは火消しに躍起となり、「商標権を持っている」「商標の使用権を渡す」など矢継ぎ早に不十分かつ不誠実な対応を発表し、消火されるどころかその都度火が大きくなるという状態になり、その問題がテレビでも取り上げられることになりました。テレビ番組でコメンテーターとして登場した女優夏木マリさんが「日本の方ですか?」とコメント。店舗には問題について取材するためメディアは訪れるが、客足は全く伸びず。予定されていた神戸店の情報は公式サイトから削除され、この東京の店舗は、店舗前を訪れた人のツイッターへの投稿から閉店していることが伺われます。

 

 gramは、商標の管理について脇の甘かった人気商品のブランドを乗っ取る常習犯。これまでもパンケーキなどで同様の展開が図られてきていて、その所業の悪さはこのネット社会においては「浅はか」だと言わざるを得ません。ある程度リテラシーが高く、倫理観を持った人が声を上げてそれが拡散されるという環境と、派手にやるとどうなるかという想像が必要で、悪行をするにもさじ加減を間違えると酷いことになるということがこのことから学べます。あと夏木マリさんのコメントはコメンテーターとしてはちょっと看過し難い。「悪いことは外国人がすること」という頭が悪くて下衆なコメントは、百害あって一利なしではないでしょうか。


 旧正月も明けて間もなくの2月7日、今度はニュージーランドのイラストレーターGemma CorrellさんがシンガポールのThe Tiramisu Heroによってキャラクターデザインが模倣されているという告発がなされました。The Tiramisu Hero側は弁明と謝意を示していますがいやはや……。
 

岩田弘志:1998年シンガポールに渡る。引越し会社、メディア会社などでの勤務経験ののち独立。ウェブメディア「シンガポール経済新聞」、「ミャンマーエクスプレス」編集長などを歴任。シンガポール和僑会代表理事も務めていた。現在はシンガポールと日本各地を巡りながら、コミュニティ・ビジネス「セッションX」を立ち上げに勤しんでいる。

 

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