マネジメントシステムの構築に スマート化・リーン生産方式を追求、高品質の精密ねじと専門的ソリューションを提供

東莞拓邦螺絲有限公司
会員番号:15852
所在地:广东省东莞市塘厦镇林村新太阳工业城115座 
電話番号:0769-8794-3030 担当者:王宏

 今年、創立25周年を迎える拓邦螺絲(TOBON)は、主にねじ径M0.8~M12の精密ねじおよびナット、ワッシャー、各種ばね、切削品、プレス品などを生産。世界24カ国・地域をカバーし、世界的に有名な企業に高品質の製品と固定金具に関するソリューションを提供している。


東莞拓邦螺絲有限公司マネジメントシステムが 持続的な発展を確保

 1993年創業のTOBONは、最初の工場を広東省珠海市に設立。キヤノンやカシオ、フィリップス、ミツミなどの大手企業に精密ねじを提供してきた。2002年末に東莞市に移転すると、安定成長期に入った。09年8月には山東省煙台市に工場を建設し生産を開始。18年8月には、アセンブリのニーズに応えるため、東莞市にばね・プレス工場を新設し稼働を開始した。


 生産ラインが拡大し、生産量が増加するにつれて、製品ラインナップや応用分野も拡大。携帯電話、スマートウォッチ、ヘッドホン、小型家電などの消費財、コピー機、複合機などのOA機器、低圧開閉器、ブレーカー、各種コネクタなどの電気部品までをカバー。顧客もブラザー、京セラ、リコー、フィリップスなどと増えていった。現在は自動車、セキュリティ、医療機器といった業界の顧客が増えており、ホンダロック、ユーシン、AXIS、富士フイルムなどから 受注している。


 顧客は日系企業が多く、以前は全体の67%を占めていた。近年は日系製造業の東南アジアへのシフトが進み、その割合は51%に低下。代わって欧米系の比率が上昇している。同社は海外市場にも触手を伸ばし、生産量の約30%を輸出。東南アジアが主だが、一部は欧米にも輸出している。


 王宏総経理によると、同社は設立以来、一貫してマネジメントシステムの構築に注力してきた。00年には珠海市のねじ業界の先駆けとして、品質マネジメントに関する国際規格ISO9002を取得。続いて環境マネジメントシステム規格ISO14001、有害物質プロセスマネジメント規格QC080000、労働安全衛生マネジメントシステム規格OHSAS18001、自動車産業の国際的な品質マネジメントシステムIATF16949の認証を立て続けに取得。また、フィリップスが委託する仏第三者認証機関ビューローベリタスの審査によりEICC(電子業界行動規範)、ABBが委託するノルウェーの第三者認証機関DNV GLの審査により、就労環境評価の国際規格SA8000なども取得している。過去には日本のメディアに、「ねじ一つで世界の有名企業に付帯サービスを提供している」と取り上げられたこともある。


東莞拓邦螺絲有限公司


工程ごとに製品品質をコントロール

 製品の品質を確保するため、常に原材料から設計、加工、検査まで工程ごとのコントロールと管理を強化している。以前は、原材料は主に日本からの輸入に頼っていたが、中国国内の品質が向上するとともに顧客からの現地調達の要求が日に日に高まっていることを受け、現在では宝鋼集団や台湾地区の中国鋼鉄が生産する冷間圧造用鋼材を採用している。ただし、加工品質や精度への要求が高い金型については、引き続き日本の鋼材を採用。駆動機構の溝とドライバーの最適な組み合わせを保証する。鍛造用金型については、日本の切削工具大手OSGや台湾地区のメーカーによるタッピングユニットを採用し、ねじ山の精度を保証している。また、同社では高精度の加工設備と測定機器を完備している。17年末にベクトリックス(東京都豊島区)のねじ締めトルク分析機を導入。18年にはキーエンスの顕微鏡を導入し、より精密で直感的な分析レポートと高品質の製品を顧客に提供している。


  同社は良質の製品を提供するだけでなく、顧客の具体的ニーズに基づき、最適な改善案も提供している。たとえばステンレスの六角穴付ねじを、特殊表面処理を施した鉄の三角ねじに替えたところ、ステンレスよりも30~40%コストを削減。特殊処理により酸化することがなく、三角ねじは一度締めたら緩むことがないため、組立ての効率を向上させた。


 顧客が難しい問題に直面したら、たとえその原因がねじそのものになくても、同社のエンジニアはまず応対し、顧客とともに原因を追求して解決方法を提示する。これによって同社は顧客からの深い信頼を勝ち取り、何度も優秀サプライヤに選ばれている。17年には、ユーシンに供給した製品が不良品のPPM(100万分率)ゼロを達成し評価された。また、ホンダロックのACA世界大会で3年連続の受賞を果たし、18年では最優秀賞を獲得している。多くの顧客と長期に渡って取引関係を維持しているが、なかでもフィリップスとは20年を超える関係だ。


 王氏は「中国の製造業の未来の発展の方向はスマート化、自動化、リーン生産方式の実現であり、その基礎と前提となるのは情報化」と考えている。そのため、同社では情報化推進の部署を立ち上げ、スマート端末システムの研究開発に取り組んでいる。受注、材料の準備、生産スケジュール、クレームなど一連の情報を含めた生産データをリアルタイムで監視。従来、人がパソコン上の報告書に入力していたデータには遅れが生じていたが、それが改善され、生産計画の最適化と生産効率におけるシステムのアップグレードを実現した。


東莞拓邦螺絲有限公司

 

人を基本に多くの顧客ニーズを満たす

 同社では、従業員の教育と動機付けも重視。従業員に職場環境への帰属意識を植え付けるよう努めている。王氏は「製造業において、”人”の要素は非常に重要。従業員の会社に対する幅広い関心が企業の団結力を保証する」と話す。同社では定期的に従業員が提案を発表する場を設け、全従業員の改善提案に対する情熱を高めようと尽力。毎年数百の従業員から提案が実施されている。


 目下、世界経済の成長は緩やかで不安定要素が増加している。同社についても、原材料、人件費、家賃の高騰、業界内の価格競争などの課題に直面している。これに対し王氏は「常に自動化を推進して生産効率を高め、経営の最大化を実現するとともに、既存客を深掘りして成長ポイントを探し求めることが、会社を長期にわたって安定的に発展させる」と語る。同社は既存の電子、自動車、セキュリティ、医療機器などの業界以外にもドローンやスマートウェアなどの新分野にも目を向けている。さらに顧客の信頼と要求に応えるため、19年5月にベトナム・ハノイに工場を設立する計画だ。ベトナム国内および海外の顧客によりよいサービスを提供していく。


 また、王氏は顧客の開拓について言及。「顧客の国籍が違えば、サプライヤに対して注目するポイントも異なる。日本の顧客は生産現場の管理とコスト、品質のコントロール能力に特に注目するが、欧米の顧客は従業員の人権や福利、持続可能な発展の可能性について注目する。あらゆる顧客の要求を満たすため、当社ではどんな細かいことでも常に改善と自己向上に取り組んでいる」と胸を張る。


 製造業が「インダストリー4・0」へと邁進するなか、 TOBONの夢は「一つの小さなねじが中国の製造業の進歩を反映すること」だ。


 
Company Name:*
Name:*
E-mail:*
Mobile or
    Telephone:*

※Please input international code(国番号からご入力ください) JP:81 CH:86 TH:66 Ex)81-03-0000-0000


*Please input all