ベトナムの経済開放

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 ベトナムの海外直接投資開始から30年を記念し、計画投資省主催で主要外資系進出企業や各省機関による展示、セミナーなどが行われました。

 

 ドイモイ(刷新)政策が本格的に開始されたのが30年前、この間の成長はすごかったと思います。成長過程では勢いよく伸びる業界がある反面、なかなか伸びていかない業界があり、格差が出てくると伸びている業界に対し、ちょっと締め付ける法令や条例を発令し、頭をポンポン叩くことをしてきました。伸びているものを更に伸ばすのではなく、均一にさせようという力が働きます。そんな時、ここは社会主義国家なのだと認識しました。

 

 人々の生活からは、社会主義とは無縁な感覚を受けます。モノが豊富で売買は自由、情報規制はある程度あるとはいえ、SNSなどを使った情報の発信もわりと自由です。

 

 30年の間の人々の生活は、それ以前の社会主義らしい生活に比べたら全然良いじゃないか、という感覚が大多数で、ベトナム国民の満足度は高かったと思います。しかし、ドイモイ後に生まれた世代が成人になってきた今、更なる自由や、富を目指す若者達がどんどん増えています。一昔前はこの国ではクーデターは起こらないだろうと思っていしたが、どうでしょう?今後そういったことが全く無いとは言えないかもしれません。諸外国と比べ過激なパーティーはあまり存在していないように見えますが、以前なら素通りしていた締め付けの為の法令や条例が、現在では敏感に反応する可能性があるのではと思います。

 

 

 配給制度の列に並び、人々の生活の足が自転車やシクロで家に電話が無い人が多かった時代と比べると、今ではほとんど不便がなくなりました。もっと利便性を求める段階に入っているのだと思います。日本には成長の段階がありましたが、ベトナムはひとっ飛びで来てしまった感があります。

 

 日本人の私からすると、昔のベトナムの方が楽しかったというのが正直な感想です。それはきっと不便を楽しんだのだと思います。日本では考えられないような不便は逆に新鮮でした。昔はベトナムに訪問するお客さんから、「何を買ってきてほしい?」と聞かれ「キューピーのマヨネーズを買ってきて下さい」といつも頼んでいましたが、今では大抵の物は買えるので、欲しい物が無くなってしまいました。

 

 

鈴木一也:1968年5月生まれ。2014年7月株式会社NCネットワークベトナムに駐在。日々、日系、ローカル、外資の工場訪問を繰り返し、困りごとを聞いて回る。ベトナム暦23年の経験も活かし、調達先探し、営業サポート、ベトナム進出など、製造業に関わる相談、サポートを行う。

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