先見力を武器に市場の変化と業界動向を把握常に製造業のトレンドに合わせた新製品を販売

山善(上海)貿易有限公司
会員番号:54315
所在地:上海市徐汇区宜山路1388号民润大厦1号楼1层B座 
電話番号: 021-5445-2266  担当者:田園

 山善(大阪市西区)は1947年に設立された、70年以上の歴史を有す専門商社である。販売エリアは世界各地をカバーし、日本以外では4支社、17現地法人、67の事務所を有す。山善中国は中国大陸において、機械電子、機工、SE(メカトロ商品)などの製品を販売。変化し続ける市場や顧客ニーズに対応し、製造業のトレンドに合った製品やソリューションを提供し続けている。


山善(上海)貿易有限公司技術を後ろ盾に顧客ニーズに呼応

 山善は1997年に上海に事務所を開設すると、2002年に「山善(上海)貿易有限公司」を設立。「山善(香港)貿易有限公司」と「山善(深圳)貿易有限公司」を合わせて中国支社と総称し、各拠点を管理している。現在、広西チワン族自治区での事務所開設を準備中で、それにより、中国国内の拠点は20に達する。


 山善は膨大な製品群を抱え、製品の種類は数十万種類にも及ぶ。日本の主要メーカーの大多数の製品をほぼ網羅。山善(上海)技術部の夏勇部長によると、他の商社と比べた場合、山善の最大の特徴は技術重視にある。それは社内の人員構成や組織構造に現れており、目下、山善中国支社には397名が在籍し、うち80名がエンジニアである。技術部には工程課と応用改造課、業務課の3つの課があるが、今年10月には、山善(上海)内に総経理直属の自動化管理技術課を開設した。


 エンジニアが新たに入社すると、最初に社内制度に関する研修を受け、その後所属部門で実習を行う。実習期間中は工程課、応用課、業務課の3人の課長が技術に関連した研修を行うとともに、3カ月と6カ月の計画を作成。定期的に査定をし、評価を受けた者だけが正式に入社を許される。エンジニアが勤務に就いたらすぐに提案から販売、アフターサービスまでの一連の顧客対応を1人でこなし、営業への技術サポートをできるようにするためだ。


 「いまのユーザーは、製品購入後のサービスをより重視するようになっている。我々の技術サポートを認めてはじめて、継続して製品を購入していただける」と夏氏はアフターサービスの重要性を強調する。山善は常に〝利他心〟の原則にこだわり、自社の営業成績のみを考えるのではなく、顧客の立場に立ち、生産現場が抱える難題を解決するよう努めている。サービスの適時性を高めるために、山善では微信(WeChat)を柔軟に活用。設備が故障したらユーザーはそれを撮影し、画像を山善の技術サポートアカウントに送る。すると、エンジニアが即座に故障原因を判断してフィードバックするのだ。さらには微信のビデオ通話を使ったサービスを準備中で、19年中に開始する予定だ。


山善(上海)貿易有限公司


不断の情報収集で 自動化とIoTを推進

 同社のエンジニアは顧客を訪問し、設備の設置やメンテナンスなどの作業が終了すると、顧客の工場内を巡回する。顧客ニーズを掘り起こすためだ。たとえば顧客の受注量がどれくらいあり、加工に対する要求は何で、製品は転換点にあるか。さらには、同社がどの分野について技術力を蓄える必要があるかなどといったようにだ。こうした情報を営業部門にフィードバックすることで、顧客とより効果的なコミュニケーションをとるための手助けをする。情報収集や技術の蓄積の意識・能力を有すことで、同社に市場競争の中における〝先見力〟を備えさせ、随時市場動向を把握することができるのだ。


 ここ数年、生産効率を向上させ、可能な限り人力への依存を減らすために、自動化・半自動化のニーズが高まっている。夏氏によると、自動化には設備単体、ユニット、生産ラインの3段階ある。前者2段階に関しては、同社にはすでに豊富な実戦経験と販売実績がある。07年に自動車部品工場の工作機械の自動制御改造プロジェクトに取り組み、12年には「第14回上海国際工作機械展」でブラザー工業のマシニングセンタと滝澤鉄工所の旋盤、ミツトヨの測定機器を組み合わせた自動化ユニットを展示した。そして17年10月には、中国の大手自動車部品メーカーから全自動生産ライン2本の構築を受注。今年9月に検査が終わり引き渡された。これにより、同社は大規模自動化においてもノウハウの蓄積と自信を得られた。それにより、間もなく外資自動車メーカーの全自動生産ライン2本のプロジェクトが始動する予定だ。


 夏氏は、自動化を推進する目的は工場のスマート化を実現することであり、「無人工場」が未来の製造業発展のトレンドとなると考えている。それのスマート化には、IoTが肝になる。そこで17年9月には、IoTプロジェクトチームが発足した。現在、すでに温度や振動、電流などの監視制御関連の試験が完了している。設備の使用中、温度センサーで温度変化をモニタリングすることで、温度の過度な上昇で電気部品が劣化するのを防ぎ、故障率を低減する。振動をモニタリングすることで、振動によって加工表面に溝ができることを防ぐ。電流をモニタリングすることで、二次加工での不良や衝突による設備の破損を予防する。これらの装置を設置し、加工環境の微小な変化をモニタリングすることで、加工状態が正常か否かを判断し、製品の品質を安定的に確保できるようになるのだ。



山善(上海)貿易有限公司

 

統合力の優位性で新しい 市場に新製品を提供

 自動車産業の発展に対応するために、同社は17年10月、電気自動車(EV)プロジェクトチームを発足させた。目下、各メーカーはEV市場のトレンドに対して探究している段階であり、EVが本当に伝統的な化石燃料車に取って代わるかは未知数である。化石燃料車の部品点数が約2万点なのに対し、EVは約100点に過ぎない。しかし、もしEVが主流になったら、エンジンと変速装置は電池とモーターに取って代わり、同社の顧客にも変化が生じる。また、国内の各大都市では次々と公共交通システムの電動化が推進されているが、路線バスとタクシーは台数が多いうえに更新率が高く、市場のポテンシャルに期待できる。


 そのための準備として、現段階でEVプロジェクトチームは、新製品を探し出し、ユーザーをポジショニングし、メーカーと水平統合を図るという3点に重きを置いている。毎月1回定例会議を開き、まずは各メーカーがEV市場に対しどのような新製品やソリューションを提供するかを探り、メーカーと共同で市場を研究する。近々、ミツトヨやブラザーなど各社のEVプロジェクトチームと情報共有を行う予定だ。さらには、日本本社の社員が日本で開催される関連の展示会で情報収集をし、その中からEV市場向けの新製品を探る。山善は統合力の強みを生かし、各メーカーの製品と技術を組み合わせることで、新エネルギー業界に新しいモデルを提示していく。


 このほかに同社は、ますます厳格化する中国の環境規制や、政府が医療・シルバー産業を支援する現状に対応。環境保護や医療などの分野の製品にも力を入れていく。自動化、IoT、EV、環境保護は、山善にとって重点開拓分野になっている。「中国製造2025」戦略の旗印のもと、中国の製造業を取り巻く情勢の変化は目まぐるしい。同社は常に敏感にアンテナを張り、顧客の課題や業界のトレンドを注視。適切な製品を必要とする顧客に推奨し、製造業に新しい活力を吹き込む。



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