外注先としてのベトナム企業

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 日本のある企業さんがベトナムで、大型電気ボックスのローカル企業への外注を開始しました。このローカル企業に外注を決定する前に、候補企業をリストアップし何社か同行しました。選ばれた企業はベトナム国内では大手の企業で、外資系企業との取引もあり、経験からすると大丈夫だろうとの見込みでした。

 

 図面を送り通常のやり取りが始まったわけですが、メールでのやり取りが時折滞ることがあり、日本側は不安になります。「メールの返事がないので、担当者に確認していただけないか」と連絡が来ました。実際にローカル企業に連絡を取ってみると、ただ単にメールを見過ごしていたケース、「いや、そのようなメールはもらっていない」というケースがありました。昔まだFAXを使っていたころ、たまに届いていないといったケースがあり、FAXを送った後には電話で受け取ったかの確認をするといった時代がありましたが、メールを送った後、「メールを送りましたが、届いていますか?」と毎回確認するのは大変です。

 

vietnam その後、オーダーしたボックスが完成したということで、日本から担当者さんが現物を確認しに来ました。大きな問題はないのですが、建てつけが若干あまく、外壁に傷がありました。良品までもう少しなのですが、そのもう少しが気にならないのが今のベトナムなのだと思います。現場でそれらを指摘すると、理解はしてくれます。直すので少し時間がほしいとなります。後日修正したものを見に行きますが、まだ日本人が思う完成品に至りません。


 また修正部分を指摘し、再度手直しします。次に確認しに行った時は完璧ではないが、これなら許せるかなといったレベルになりました。


 担当者さんが言っていました。「鈴木さんどう思う?」


「まあ、大丈夫じゃないですかね」

 

「そう、毎日この製品を見ていない人はたぶん大丈夫だと思う。でも私は毎日この製品を見ているから、ちょっとした部分も気になってしょうがない」


 こうなってくると、どのレベルでOKを出していいのか分からなくなってきてしまうようです。


 日本と違う文化、習慣、考え方の海外企業と仕事をするのは本当に大変です。同じようにベトナム人も、日本人と仕事をするのは大変だと思っていると思います。

 

鈴木一也:1968年5月生まれ。2014年7月株式会社NCネットワークベトナムに駐在。日々、日系、ローカル、外資の工場訪問を繰り返し、困りごとを聞いて回る。ベトナム暦23年の経験も活かし、調達先探し、営業サポート、ベトナム進出など、製造業に関わる相談、サポートを行う。

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