各業界から熱い視線が注がれる大学入学シーズン

 

 中国の大学は9月に新年度が始まるため、この時期に入学シーズンを迎えます。期待にあふれる新入生たちが続々とキャンパスに現れ、新たな学校生活が始まります。大学生になると、勉強が研究やレポート中心になったり、クラブ・サークル活動が増えたりと、高校時代とは違った生活サイクルに変わります。それにともない、新たに必要となるアイテムがたくさんあります。いまの学生たちは、大学に入学するにあたってどんなものを準備するのでしょうか?


 パソコン、スマートフォン、タブレットは、大学生にとって欠かせない必須アイテムトップ3と言われていますが、最近では、カメラ、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチなどの電子機器も入学準備品リストに入っているそうです。夏休みに入る7月から、電化製品の売り場にはお気に入りの商品を選ぶ親子連れの姿が多くなり、入学直前の8月下旬になると、まとめ買いをする人も少なくありません。ざっくり計算してみると、右記のものを揃えるのに2∼3万元(約32∼48万円)のお金が必要になるそうです。

 

                  大学の入学手続き受付

 

 さらに今年は、「キャンパスが広いので、自転車より便利」「自分への進学のご褒美として買った」とバランススクーターや掃除ロボットを持ってくる学生までいたほか、財布や腕時計、スキンケアや化粧品を入学準備品として購入する女子学生も多く見られました。中には「好きな人の写真を見ると元気が出る」とアイドルの写真まで加える学生もいました。こうして購入した準備品は相当な数に上りますが、多くの新入生は、準備したものを持参しません。早くて便利な宅配サービスを利用して事前に学校へ発送し、入学手続きには軽装で訪れるのです。


 また、地方から都市部の大学に入る人も多いですが、入学前になると学生とその親が大学周辺のホテルに宿泊するため、都市部のホテル需要が拡大します。特に北京や上海、広州といった大学が集中する都市では、入学手続きが行われる8月中旬から大学周辺のホテルの稼働率が急上昇します。学生やその親の宿泊費は、主要都市では1泊平均400元弱で、北京や上海では500元を超えることもあります。さらには学生に付き添った親が、大学の所在する都市やその周辺都市をついでに観光することもよくあります。


 こうして見ると、1年に一度の入学シーズンは、消費、物流、観光などさまざまな業界にとって有望な「新学期商戦」であるるようです。

 

                                  FNA マガジンチャイナ 編集部

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