ハイエンド射出成形金型業界をリード,標準化管理でコスト削減と生産効率向上を実現

上海佳谷模具有限公司
会員番号:53883
所在地:上海市松江区车墩镇香泾路1069号 
電話番号:189-1696-8102 担当者:吴雪琴

 上海佳谷模具有限公司は、高精度かつ高難度の射出成形金型の製造に従事している。2016年に新工場に移転し、生産能力を増強してからは、自動車業界を主戦場にハイエンドの金型を供給。技術力を認められ、顧客が輸入に頼っていた樹脂部品を国産化するための最適なサプライヤになっている。これまで急速な発展を遂げてきた同社は今年、社内管理の強化とプロセス管理を重視。コスト削減と生産効率の向上に向けた取り組みをしている。


上海佳谷模具有限公司自主研究開発が競争力の原動力

 設立当初、従業員数が10人余りに過ぎなかった佳谷は、OA機器向けの金型を主に手がけていた。7年にわたる改善と成長により、金型部門は約80人、射出成形部門は約70人まで拡大。コネクタ用金型、マルチ端子センサー用金型、2色成形金型、射出工程における金型内のプリアセンブリなど、高精度・高難度の射出成形金型の研究開発と生産および精密成形品の生産に従事している。


 今年はISO/TS16949から改定されたIATF16949認証を取得し、全受注量に自動車関連が占める割合は80%に達する。残りの20%は主にハイエンドの電子製品や化粧品、医療分野向けを手がけている。金型の生産量の半分以上は日本、米国、ドイツ、タイ、メキシコなどの海外に輸出している。


 金型の生産現場には日本の牧野F5マシニングセンタ、ファナック電極加工センタ、牧野放電加工機(EDM)を備え、オンライン測定機で確認することで、加工精度は±0・0015~0・0025ミリを確保している。測定設備は輸入したヘキサゴンの3次元測定器やミツトヨの投影機、工具顕微鏡などを使用。目下、金型の生産能力は年間300セットで、30トン~650 トンまでの成形機に対応可能だ。ショット数は30万~200万を保証。納期までのリードタイムは通常20~60日だ。精密射出成形機は26台を保有し、ファナックの電動機や日精樹脂工業のハイブリッド式が多数を占める。


 研究開発チームには約10名の経験豊富な設計者と、樹脂流動解析に10年以上の経験を有すエンジニア1名が在籍している。研究開発にこだわる同社は、製品の変形、寸法精度の不足、不安定な量産といった顧客が抱える課題を解決する手助けもしている。顧客によっては、まず金型のメンテナンスのみを依頼して同社の能力を試す企業もある。技術力が認められ信頼を得ることによって、最終的には金型の生産を依頼されるのだ。自動車のオイルフィルタを生産する顧客から「金型の技術レベルは日本のサプライヤに匹敵する」と称賛されたこともある。「技術的優位を保つためのコストは惜しまず、競争力のある企業になるために努力してきた」(呉雪琴総経理)成果である。同社は今年開催された「“創業在上海”国際イノベーション創業コンテスト」のイノベーション部門で優秀賞を獲得している。


 今後の展望については、2~3年でマルチ端子センサー用金型のニッチ分野において先駆者になり、5~6年でグローバルにおいてトップレベルに到達したいとしている。また、5~6年のうちにハイエンドの歯車金型の研究開発を進める計画だ。中国の製造業は、高度な技術を要する金型については国外への依存度が高い。同社は国内のこのニッチ分野の空白を埋め、中国の生産レベル向上に微力ながら貢献したいとしている。



上海佳谷模具有限公司

社内管理の最適化でコスト ,削減と生産効率向上を実現

 同社は2017年、生産額を前年の倍にする目標を達成した。しかし急速な発展にともない、社内管理は日に日に難しくなっている。これを解決することが18年の課題だ。製造工程の最適化、標準化管理の導入、人材の能力向上などにより、品質管理の強化、生産コストの削減、生産効率向上を目指している。


 6月には、半自動化電極加工システムを導入。電極に関する作業者による入力ミスがなくなり、電極加工、電極計測と放電加工の効率が大幅に向上した。 年末には、この半自動化を基礎に製造実行システム(MES)を導入する計画だ。省人化とコスト削減を進め、全工程における進度の見える化を実現することで顧客満足度を高める。


 また、同社は今年から日本人の専門家を顧問として招聘し、定期的に技術指導を受けている。生産部門の従業員に金型加工の基礎原理を理解させるとともにリーン生産方式を徹底させ、改善を続けることで従業員の技術力向上を図っている。さらには、米モトローラが開発した品質管理手法・シックスシグマによる研修も定期的に行っているほか、7月にはQRQCアプローチ(クイック・レスポンス・クオリティ・コントロール)を導入した。問題を発見したらまず暫定的な解決方法を提示・確認。翌朝9時にQRQC会議を開き、前日に起きた問題を振り返り、限られた時間内で問題を解決するための長期的対策を考察。後続の工程での有効性を検証するとともに問題点を洗い出し、規定を定めて類似した問題の再発を防止している。


 松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助氏はかつて「ものをつくる前に人をつくる」と言ったが、呉氏はこれに賛同。同社では今年から、外部の研修会社による人材教育を開始した。末端から中間管理職まで、チームの管理能力を引き上げて生産効率を高め、最終的には顧客のコスト削減に還元する。



上海佳谷模具有限公司

 

第2工場を増設, メキシコ市場に進出

 受注量の増加にともない、同社は年内に上海市松江区に第2工場を増設する。2色成形機2台を含め、3~5台の設備を新たに導入し、生産額を引き上げる計画だ。さらには新エネルギー車分野に参入し、業務範囲をさらに広げる。


 国内の売上を拡大させるとともに、同社は海外市場にも目を向けている。年内にはタイに合弁会社を設立する。タイで受注した金型を中国本部で生産し、当地でメンテナンスや設定の変更などを行う計画だ。同社はアジアだけでなく米州市場にも注目。来年、メキシコに拠点を設けるべく、現在現地で提携パートナーを探している。


 同社はブランドを打ち立てるために奮闘している途上にあるが、公益のための社会的責任も担っている。呉氏は近年、自閉症児童の統合教育に注力。「公益が私の最終目的であり、会社がより大きくなればさらに多くの人を助けることができる」と話す呉氏は、寄付するだけでなく、身の回りの企業家にも同慈善事業への参加を呼びかけている。それこそが、佳谷の社会的使命なのである。


上海佳谷模具有限公司
 
 
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