ベトナムと中国

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 近年、中国からベトナムへの工場移管を考えている企業が非常に多く、現地進出済み企業へのヒアリングなどベトナム市場視察に来られる企業さんがたくさんあります。弊社にも相談、情報交換でお越しいただいています。大きく 2 つの理由から移管を考えており、ひとつは中国の人件費高騰、もうひとつはチャイナリスク回避といったところでしょうか。


 移管といっても、自社工場を移管するケースもあれば、外注先を中国からベトナムに移管するといったケースもあります。しかし、すんなりベトナムに移管できているかと言えばそうでもない感じがします。まず、ベトナムでの製造費用が思ったより高いこと。また、中国からベトナムへの外注移管に際し、全オーダーを一気にベトナムに変えることはリスクを伴うため、一部移管をし、コストも品質も OK であれば徐々にオーダー数を増やしていくといったやり方をしていきます。しかし、これが障壁になる時があります。ロットの問題です。最初は小ロット、信頼性が獲得できれば、現在中国で作っているロット数は約束するといったプランを示しますが、ベトナム側からするとそれでは少なく、受けることができないといったケースが多々見られます。

 


 しかし、こういったオーダーの仕方は当然のことであり、一昔前のローカル企業は日系企業と取引を始められるのであれば、ロットは関係なく、信頼を得るまでがんばってやったものでしたが、現在は仕事を選ぶようになってきました。

 

 ある在ベトナム日系企業は中国工場をメインで世界各国に部品を供給しています。その企業さんは、マネージメントスタッフは日本人も含め全て中国語で意思疎通を図っており、中国人マネージャーによるベトナム工場の指導、ベトナム人スタッフの中国研修などが積極的に行われています。また、様々なオーダーに関し、中国工場とベトナム工場が連携し、ジョブシェアをしています。


 多くの企業が中国からベトナムへという動きの中、この企業さんは中国とベトナムの工場が非常に良く連携し、双方の拠点の利点を活かした動きができていると感心させられました。


 まだまだ中国と比べるとコスト、品質は敵わないと実感することが多いですが、東南アジアと中国は世界地図で見れば近いです。これからも中国もベトナムもうまく連携活用していけば良いなと思います。

 

鈴木一也:1968年5月生まれ。2014年7月株式会社NCネットワークベトナムに駐在。日々、日系、ローカル、外資の工場訪問を繰り返し、困りごとを聞いて回る。ベトナム暦23年の経験も活かし、調達先探し、営業サポート、ベトナム進出など、製造業に関わる相談、サポートを行う。

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