ベトナム自動車産業、今後どうなる?

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弊社で働いていたスタッフから、車を買ったという報告がありました。以前から車が欲しいと言っていた彼なので、ついに心願成就というところでしょうか。ベトナムの人も車は欲しく、自家用車には一種の憧れを抱いています。

 

現在のベトナムの平均年収を考えると、2025年頃、モータリゼーションの到来が予見されます。しかしながら自動車産業が育っておらず、このままではタイなど近隣諸国からの輸入車が膨れ上がることは明白。そこでベトナムは今年、自動車産業に関する目標を掲げました。

 

2020年、25年、35年までの国内自動車生産台数の目標を23万台、46万台、150万台とそれぞれ設定。また、20年までには裾野産業の基礎を形成すること、25年までにトランスミッション、ギアボックス、エンジンにおける基幹部品を製造し段階的に世界へと供給すること、35年までに世界に多くの部品・付属品を供給できる供給基地となることを目指すと表明しました。

 

アジアトレンド ベトナム

 

これは明らかに、自由貿易協定をフル活用することを目指しており、さらにASEAN域内での地位を確立する意思表示にも取れます。また、国内調達率の課題にも言及し、20年には35%、35年には65%を目指すとしました。

 

この声明はベトナムの今後を占ううえで極めて重要なものと考えられます。これまでのベトナムは、裾野産業を育成すると言ってもターゲットが明確でなく、やりたいこともふわふわしていた印象でした。政府自身、これまで頼りなかったリーダーシップを強く意識している、そんな印象を受けました。

 

現段階においてはまだ、「こうしたい」という意気込みを発表したにすぎません。自動車産業向けの部品加工とはどういったものなのかという定義付け、参入企業に対してどのような優遇制度を行っていくのか、そして、具体的にどのように育成するのか。これらの課題をクリアしていく必要があります。ベトナムの産業が今後、本当に面白くなっていくのかどうか。今後の政府のリーダーシップが期待されます。

 

 

大塚 哲久:1982 年2 月生まれ。2010 年9 月株式会社エヌシーネットワークベトナム設立に伴い、ベトナム駐在開始。現地にて月に30 件の工場訪問を重ねる。ベトナムからの調達活動のサポートおよび、ベトナムへの工場進出相談、サポートを行う。

Email: ootsuka@nc-net.vn

 

 

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