規則変更は突然に

 

皆様はタイで突然、官庁の規則が変わったと聞いて呆然とした経験はありますでしょうか。私はタイにいた際にビザ・労働許可証取得の順番を取得するためにパスポートの原本が必要となると当日に発表され、時間通りにやってきたお客様に夕方まで待ってもらったことがあります。

 

ミャンマーのB(ビジネス)ビザの滞在期間は70日以内となっており、1回のみ滞在できるシングルと期間内であれば何度も出入国できるマルチプルがあります。各ビザにつき値上げとなりましたが、1年間のマルチプルは24,000円から63,700円と大幅に値上げされています。そもそもミャンマーで外国人が働く場合、2つの代表的な手段があり、1つは在外ミャンマー大使館で取得するBビザ、もう1つはBビザ取得後ミャンマー国内で取得するステイパーミットとなります。

 

なお、労働許可は経済特区入居の企業等特別な場合のみに要求されます。タイでも在外タイ大使館でノンイミグラントBビザを取得し、期限内に国内で期間を延長するため、制度として似ていますが、ミャンマーの場合Bビザは何回でも取得できるため、駐在員の都合によってBビザで滞在するか、ステイパーミットまで取得するか決定できる状況が続いておりました。政府としては長期滞在向けのステイパーミット取得へ誘導したいのではないかと考えられます。

 

今年に入ってから、外国人の不法滞在に対する強制退去処分やForm C(Report of arrival)※を申請・取得しているかどうかの抜き打ちチェックがあり、今後Bビザの条件が厳しくなるであろうと感じておりましたが、今回の金額面の改訂に「効果的な手段」だなと妙に納得してしまいました。今回のBビザの値上げ及び手続きが煩雑になるに伴い、ステイパーミットの取得が増えれば政府の誘導が成功したと言えるのではないでしょうか。

 

※タイからBビザでミャンマーへ入国し、ホテル以外に滞在する場合にはForm C(Report of arrival)を申請・取得する必要がありますのでご注意ください(なお、ホテルに滞在する場合にはホテルが自動的に申請を行ってくれます)。

 

佐野和樹:兵庫県西宮市出身。司法試験合格後、タイ・バンコクの法務コンサルティング会社で3年間勤務した後、ヤンゴンの法務コンサルティング会社JBL Mekong (Myanmar) でミャンマー進出戦略の策定、進出時のリーガルフォロー、進出後の契約・労務・法務・各種コンプライアンス・紛争発生時の対応等を執り行う。

 

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