地震とミャンマー観光

 

8月24日の夕方、ヤンゴンの会議室で打ち合わせをしていた際に、数十秒程の長い揺れを感じました。バンコクでも揺れを感じたらしく、バンコクの友人たちからヤンゴンは大丈夫だったかと連絡が来ました。幸いヤンゴンでは大きな被害はありませんでしたが、仏教遺跡で有名なミャンマーの観光地バガンでは多数のパゴダ(仏塔)が被害を受け、現在修復作業が進められています。

 

ミャンマーにはパガン以外にもミャンマー仏教の総本山シュエダゴン・パゴダや世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が発表した「世界のベストビーチ 2016」でアジア1位となったガパリビーチ等の観光地があります。

 

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                                                                              シュエダゴン・パゴダ

 

私は、旅行といえば観光地・食事・ホテルが重要な要素と考えています。コリアーズ・インターナショナル(Colliers International)が9月10日に発表した報告書によると、ヤンゴン市内の高級ホテルの平均宿泊料金は、2014年に170米ドルだったのをピークに、2015年:150米ドル、2016年:120米ドルと顕著に値下がりしているそうです。今後も続々とホテルの開業が予定されており、一時期の高騰から落ち着いてきたなと感じています。

 

他方で、新政権は各種ライセンスに関し厳格な姿勢を打ち出しています。ミャンマーのホテル・観光省のミィン・トゥエー局長は9月13日にヤンゴン・マンダレーなど5つのと都市のホテル建設に関して「慎重に検討する」と発言しました。各都市の稼働率の低い都市(60%以下)を対象にしており、今後の対応に注目が集まっています。

 

また、ミャンマー・ホテル事業協会は7月26日、ミャンマー国内のホテル1,400軒のうち、酒類取扱い免許を取得しているホテルは168軒しかないことを発表しました。その原因の一つとして内務省の新規酒類取扱い免許の発行が厳格であることが挙げられています。

 

政府当局の発表では、2019年までに観光客750万人を呼び込みたい考えで、ホテル・観光省のティントゥイン長官によると、2016年はすでに、昨年に比べておよそ100万人上まわる、550万人の観光客がミャンマーを訪れているとのことです。

 

今後も成長する観光市場と厳格化する政府方針との狭間で戦う企業をサポートしていきたいと考えています。

 

 

佐野和樹:兵庫県西宮市出身。弁護士(日本法)。司法試験合格後、タイ・バンコクの法務コンサルティング会社で3年間勤務した後、ヤンゴンの法務コンサルティング会社JBL Mekong (Myanmar) でミャンマー進出戦略の策定、進出時のリーガルフォロー、進出後の契約・労務・法務・各種コンプライアンス・紛争発生時の対応等を執り行う。

 

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