日本製非鉄金属を中心とした フライス加工とウェブ注文で 顧客の業務効率化を支援

上海白銅精密材料有限公司
上海白銅精密材料有限公司
会員番号:2329
所在地:上海市松江区金玉路1158号
電話番号:021-6772-8910(郎甦令)

 東証一部に上場する白銅(東京都千代田区)は非鉄金属を中心とした独立系専門商社として80 年以上にわたり、日本のものづくりに貢献してきた。中国での需要拡大を受け、2003 年5月に上海市松江区に「上海白銅精密材料有限公司」を設立。日本から調達した素材を中心に、加工した材料を部品メーカーに供給してきた。

公差±0.1mm で仕上げる 「ファインカット」

上海白銅精密材料有限公司 中国、タイと海外展開している白銅にとって、上海は初の海外拠点であり、最重要拠点となっている。初代総経理を務めた角田浩司氏が現在、本社社長を務めていることにもそれは表れている。天津市と広東省広州市にも拠点を構え、2年前からは重慶市の代理店を通じ、中西部でも特殊鋼を販売している。

 日本では5000 品目を扱っているが、中国ではアルミ、特殊鋼、ステンレス、伸銅、プラスチックを中心に厳選した600 品目を扱い、常時在庫として確保している。なかでも柱となるのはアルミと特殊鋼で、前者は販売量の約60%、後者は約20% を占める。アルミは半導体や液晶、食品、梱包などの機械に、特殊鋼は金型材料として主に利用されている。金型材料に関しては、材料問屋としては珍しく、熱処理設備まで備えている。


上海白銅精密材料有限公司 日本製素材の品質に対する評価は、日系企業はもちろん、中国企業からも高い。半導体装置の真空チャンバーは、一般的にアルミ製だが、真空を作り出すのにピンホールがあってはならない。ところが中国製だと、ピンホールが入っていることがある。厳しい精度を要求される製品ほど、日本製の材料が求められるのだ。金型に用いられる特殊鋼は、「たとえば日本製だと10 万ショット以上打てるのが、中国製だとその前に割れてしまうこともある」(森兼耕次董事長)という。たとえ日本製が中国製より割高でも、長期間使用できることを考えれば、日本製の方が得なのだ。

 また、アルミ板は切断する際に多少歪みがでる。これも日本製の高精度アルミ板だと0.2mm 以内の歪みで済むが、中国製の場合、大きく歪むという。高品質の素材と高い技術力を有する上海白銅では、さらに高い精度が必要であれば公差± 0.1mm で切断する「ファインカット」も可能だ。
上海白銅精密材料有限公司


中国製素材も開拓しながら 最適な素材を探る

 中国では残念ながら、偽物が存在する。中国製の材料を「日本製」と偽って販売している企業もなかにはあるが、上海白銅のいちばんの武器は「信頼性」だ。それには日本で培ってきた経験と実績によるところが大きいが、素材は、大手メーカーを中心に調達。アルミはUACJ、神戸製鋼所、日本軽金属など、特殊鋼は日本高周波鋼業など、ステンレスは日本冶金工業、JFE スチールなど、伸銅は古河電気工業、三菱伸銅など、樹脂はクオドラントポリペンコジャパン、東レプラスチック精工などといった具合だ。

 ただし用途によっては、中国製で問題ない場合もある。上海白銅では、5年ほど前からアルミ、ステンレスの中国製素材の開拓を開始。中国製が全体に占める割合は1割に満たないが、ステンレスは「宝鋼集団や太鋼といった、厳選したメーカーしか採用しない」(郎甦令総経理)というこだわりと「上海白銅が扱うなら大丈夫だろう」(森兼氏)という信頼により、受注量は徐々に増えている。
上海白銅精密材料有限公司
 現状では日本製と中国製の品質差は大きいが、中国の技術力も年々上がっているので、「将来的には日中が逆転する可能性もある。今のうちから(中国製を)導入し、価格と品質のバランスを見て、中国の方がよくなったらそちらを増やす」と先を見据える森兼氏。選択肢を増やしながら、用途やニーズに合った最適な素材を常に探っている。



「i-Plate」戦略で 顧客の“ 本業”をサポート

上海白銅精密材料有限公司  上海白銅の特徴は、ただ素材を切り売りするだけではなく、顧客目線に立ったサービスにある。現在とくに注力しているのは、アルミとステンレスの「オーダーメイドプレートサービス」だ。森兼氏のブランド戦略によって「i-Plate(innovate【革新】、improve【改善】、impress【感動】」と名付けられた同サービスは、希望のサイズに切断した素材を、顧客に代わりフライス機で4面・6面加工するというもの。顧客はフライス機を所有する必要がなくなり、資本と人材をより付加価値の高い加工に集中できるようになるという、中国では画期的なサービスだ。公差± 0.05mm が可能と、精度も高い。

 日本では20 年以上前に白銅がはじめたことにより、いまでは当たり前の慣習になっているが、中国ではそこまで手がける業者はない。しかし中国では人件費などコスト上昇圧力が高まっており、「今後間違いなく増えていくはず」と森兼氏は予測。上海白銅では、日本製2台を含め6台のフライス機を所有しているが、先の需要を見越し、年内にさらに日本製3台を増やす計画だ。


オンラインで 365日24時間注文可能

上海白銅精密材料有限公司 見積もりと納品の早さも同社の強みのひとつだ。問い合わせがあれば、電話でもファックスでも1時間以内に見積もりを提出する。注文に関しても、上海市内と華東地域は5時前であれば翌日配送(熱処理が必要の場合は翌々日)。それ以外の地域の場合、3時までに注文すれば即日発送というスピード対応だ。

 さらにユーザーの利便性を高めようと、同社では、ウェブサイト上で見積もりや注文ができる「上海白銅ネットサービス」を開始した。商品説明や在庫情報の閲覧はもちろん、365 日24 時間いつでも価格や納期を知ることができ、そのまま注文も可能だ。見積履歴や注文履歴を閲覧できる検索機能もあるので、購買担当者の業務効率を大幅に向上させるに違いない。日本では2年ほど前に開始し、いまや全受注量の約半分はネット経由だという。日本では既存客しか利用できないが、上海白銅の同サイトは、新規でも利用が可能。「これまでも毎月20 件は新規案件があったが、このサイトで倍に伸ばしたい」と森兼氏は意気込む。

 中国における経営環境が悪化するなか、上海白銅の顧客視線に立ったサービスが、この国でのものづくりをサポートする。