プラスチック金型の新市場を拓く「燕三条の老舗企業」

 

共和工業株式会社

KYOWA AP INTERNATIONAL

 

 

共和工業株式会社

 

 

 

プラスチック金型の新市場を拓く
「燕三条の老舗企業」

 

 

日本の新潟、燕三条といえば、古くより日本の金物加工の匠の技が集積されている伝統的なエリアである。
雪深い新潟の地で培った技術を元に、まったく対極の環境であるタイでチャレンジを続ける企業がある。

 

共和工業株式会社

 

 

事業の生い立ち

 

先代松井社長は1963年に新潟県三条市で治工具・金型製作を目的とした共和工業株式会社を創業した。高度成長時代に入る前の日本の環境下で、当時は高度な技術が要求される金型は関東(東京近辺)が主流であったが、関東と同じ事をやっても仕方がないと考え、土地の狭い関東では設備投資がかさむため、なかなかできないサイズの大きな金型の製造に注力した。また、大型の成形機を自社で保有し、トライアウトまで自社内でできる環境を揃えたことにより、競合の少ないマーケットで、現在では日本最大のプラスチック射出成形金型企業となっている。

 

 

タイでのビジネスの始まり、現地パートナーとの出会い

 

日系企業がグローバル化して行く中で、共和工業も米国、中国、メキシコ等グローバル化を進めていく。その中で、タイでは2006年にタイのプラスチック成形大手AMPAS社と合弁会社KYOWA APINTERNATIONALを設立。自動車向けのプラスチック部品を供給する同社は、2,240人の従業員を抱えるタイでも有数の成形メーカーだ。

 

金型のパフォーマンスは、金型のみでは測れない。最終製品である成形品が、低コスト・高品質で製造できるためには、成形方法、成形機、そのために必要な金型がトータル品質を考慮し、設計・製造されている必要がある。そういった意味で、成形のノウハウを持つAMPAS社との合弁は理想的な形である。日本で製造する高品質金型と、中国の低コストでの金型製造を組み合わせ、タイでは大手成形メーカーと成形品の安定供給・メンテナンス体制を構築。それらを日本の品質管理技術と技術革新が支えている。各拠点で事業を営みながらノウハウを蓄積し、それぞれの拠点が持つ強みを生かし、他社の一歩先を行く製品を提供している。

 

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提供可能な製品(金型、成形品)特徴

 

現在では自動車、電機、住宅設備、流通資材等、ほぼ全ての業種の金型を製作しており金型のサイズで0.1t〜200tの超大型サイズまで対応している。タイにおいては、自動車部品が大半を占めるが、AMPAS社の成形能力は30t3,500tとこちらも大物まで対応可能(写真①、②)。

 

マーケットにおける第一段階は、必要とされている製品が提供できるかどうかであるが、そういった意味ではKYOWA APは金型の提供において、ほぼ全てのマーケットニーズに対応できる環境を保有している。

 

 

マーケットが抱える課題とKYOWA APのチャレンジ

 

タイのマーケットで一歩先を行くとはどういうことか? 通貨危機、洪水等を乗り越え、近年順調な成長を続けているタイの製造業だが課題も多い。競合は増え、タイ国内の消費も成熟しつつある一方で、労働者の賃金上昇が追い討ちをかける。求められているのは更なる生産性向上であり、自動化、省人化はタイで今最もホットなキーワードだ。

 

製造に関わっていない人であれば一見気がつきにくい自動車のリアコンビネーションランプレンズ( 写真③ )。

 

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実はこのような部品一つ一つに工夫や技術革新が詰まっている。KYOWA APでは、今でこそ日本では一般的であるが、タイではあまり普及していない2樹脂成形用の金型(写真④)を提供し、AMPAS社では2樹脂成形が可能なカスタマイズされた成形機(写真⑤)を保有している。

 

共和工業株式会社

 

従来であれば、2つのプラスチック部品を個別に製造し、バリ取りを行い、組立を行う必要があったが、2樹脂成形では2つの異なるプラスチック素材を1度の射出成形で部品製造を行う事が可能である。特殊な成形機、複雑な金型と、イニシャルコストはかかるが、従来の人海戦術に頼った方法だと、低コストの労働力に頼ったバリ取りや、組立の人員、更に人手の作業が入ることにより不良率が高くなってしまい、費用がかかってしまう。実際に日本でトータルコスト試算したところ、2樹脂成形を行った場合では、従来の方法と比較して、60%70% のコストでの量産を実現している。「トータルコストでの判断が重要。タイではまだまだ新しいことを説明してもなかなか理解してもらえないので苦労している。目に見える形で無ければ理解してもらうのが難しい。でもタイのお客様もそのような意識に切り替わってきている。大切なのはお客様とのコミュニケーション」とKYOWA APのEXECUTIVE VICE PRESIDENTである佐藤氏は語る。

 

2樹脂成形では、車のシート操作用レバーのカバー(写真⑥)等様々な部品で実現できるため、今後タイでも展開予定だ。また、2樹脂成形は色の異なる樹脂を一度に成形するだけではなく、柔らかい樹脂と硬い樹脂を組み合わせて一度に成形したり、元々新品の素材のみを使っていた部品の内側をリサイクル樹脂で代用できたりと応用範囲は幅広い。

 

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量産の核となる金型を含めて生産プロセスを抜本的に見直したいと考えている方、プラスチック射出成形においてあらゆる分野で多くのナレッジを蓄積しているKYOWA APに一度相談してみてはどうだろうか?

 

共和工業株式会社

 


 

KYOWA AP INTERNATIONAL ( 日本法人:共和工業株式会社 )

住所:423/1 Moo 4 Bangpoo Industorial Estate(Soi 5B)
Sukhumvit Rd, T.Prakasa, A.Muang-Samutpurakarn, Samutprakan 10280, Thailand.
電話:66-2-709-3134
連絡先:EXECUTIVE VICE PRESIDENT: 佐藤(Mr. Sato)(JP)


AMPAS
小島(Mr. Kojima)(JP), Mr. Surachai (TH)
TEL 66-2-709-3868



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