成熟・安定した制御システムが、低コスト・高品質の新型パレタイザーを造出。包装工程自動化に尽力

 

上海軒本工業設備有限公司

 

 

会員番号:16483
住所:上海市松江区瀋磚公路5555弄2号楼北楼
電話:021-3772-8931

 

 

上海軒本工業設備有限公司

 

総経理 邵 軍(Shao Jun)

 

 

上海軒本工業設備有限公司は、自動化設備の研究開発、製造、設置、販売、サービスまでを一貫して提供するハイテク企業だ。同社はISO 9001:2000認証、中国製造計量器具許可証(MC)を取得し、さらには知的財産権として国内特許を多数取得している。2014年からパレタイザーにおいて長年の経験と技術力を誇る日本の平川電機と提携し、事業の軸足を包装工程の自動化へとシフトさせている。

 

包装工程の自動化に注力

 

2007年の創業以来、軒本は非標準自動化のカスタム生産に携わってきた。製品は自動組立設備、自動測定設備などだ。これらの製品の80%は国内、10%は日本へ輸出している。リーク試験機、モーター、インジェクターなどの製品に関しては、フランス、ハンガリー、インドに輸出している。近年は、上海電機学院、西安交通大学と共同で自動化制御システムの研究開発を協同。さらには、全国の主要都市に販売・サービスネットワークを築いてきた。

 

着実に発展してきた同社だが、課題がある。製品の非標準性が強すぎるうえに専門性が弱く、量産の実現が難しいのだ。同社はいかにして方向性を変え、専門性を高めていくかを探り続けてきた。長時間におよぶ市場調査、研究、評価を経て、最終的に包装工程自動化への投資に舵を切ったのだった。

 

「この業界は競争が激しいが、ポテンシャルも非常に大きい。とくにパレタイザーの分野では、類似製品が多すぎで、業界のトップがまだ現れていない」という邵軍総経理の言葉には、軒本こそがパレタイザーの専門家となるのだという決心と自信が表れている。この自信の根拠は、2014年に発売した新型パレタイザーにある。

 

上海軒本工業設備有限公司

 

写真左:空箱供給装置の調整
写真右:納品前の最終調整

 

 

全自動5軸垂直パレタイザー

 

「包装ラインのなかで、パレタイザーはひとつの鍵となる部分だ。この技術力を上げることで、包装ライン全体の技術と作業効率を向上させることができる」と分析する邵氏。2014年、平川電機の技術を注入することで、軒本が包装工程自動化の分野へと立ち向かうための中核製品が誕生した。すなわち「全自動5軸垂直パレタイザー」だ。

 

5軸を動かすサーボモータと減速機は、三菱電機製を採用し、制御システムは平川電機の新しい操作システムを採用。従来のPLC(電力線通信)と1軸サーボモータ・制御装置との通信によって制御するという概念を捨て、システム全体において、コンピューターとすべてのコントローラを直接つなぎ制御。そして、理想的なバランス設計の原理と考え方により、効率を最大限に引き上げ、エネルギー消費の減少に成功した。

 

積み上げの動作では、カートリッジや治具の変更をせずともダンボール箱、コンテナ、作業袋など各種対象物への対応がすぐにできる。積み上げは最大15段、毎層25個まで可能で、さまざまな要求に柔軟に対応する。積み上げ方を変更する場合は、あらかじめプログラムを設定しておくだけで、すぐに切り替わる。オンラインとオフラインの切り替えは自由で、対象物の種類の切り替えに要する時間は最短1分間。しかも工程の途中から新たに積み直すこともできる。総電力量は3kWで、自重は300Kg以下、高さは2600mm。2階での設置が可能だ。大きくて重く、エネルギー消費が高いというパレタイザーのこれまでの印象を変え、費用対効果の高さと軽量を重視した。

 

「われわれが生産するのは、特別なパレタイザーだ。そのなかのひとつの特徴は、“簡単”」(邵氏)だという。構造、操作、メンテナンスが簡単なのだ。短時間の研修を受けるだけですぐに操作方法の会得が可能。専門のロボットエンジニアはまったく必要なく、自社でメンテナンスができるのだ。そのうえ同社は問い合わせに対して24時間レスポンス対応をし、1年間の無料メンテナンスとアフターサービスも付いている。設備は15年以上の長寿命なので、ユーザーは安心して使用できるうえに大幅なコストダウンにつながる。

 

上海軒本工業設備有限公司

 

写真左:人手によるキャビネットの配線作業
写真右:箱組立機の検査

 

 

川上から品質をコントロール

 

機械設計と製造を専攻していた邵氏は、大学卒業後、日系メーカーに4年間在籍し、生産技術に設備改造、メンテナンスを担当し、豊富な現場経験を積んだ。それによって、製品コンセプトや顧客ニーズについて深い理解を有し、日本の製造業の技術と品質に対して、絶大な信頼を表している。

 

軒本の製品は広範囲にわたって日本製の部品を採用。三菱電機のサーボモータ以外ではTHKのレール、ミスミのベアリング・ベルト、オムロン、富士電機の電気部品など、枚挙に暇がない。いかにコストを抑えながら品質を保つかは、製造業に関わるすべての企業に重要な課題である。軒本の理念は、製品の品質を川上からコントロールすること。部品購買におけるコストは、どんなことがあっても削らない。「部品は設備にとって命だ」と考える邵氏。日本のサプライヤの製品の特徴をひと言に要約すると「安定して信頼できるので、費用対効果が高い」(邵氏)と強調する。

 

同社は現在、約30名の従業員を抱えるが、その70%以上が技術者だ。技術者はすべて機械か電気の専攻出身で、入社後にまずシステムに関する研修を受け、正式採用になる前には、必ずサンプル機での操作演習を繰り返し行わなければならない。すべての技術者は設計と現場操作の経験を兼ね備えていなければならず、それがあるから顧客に対し、購入前のコンサルティングから販売後のサービスまでが一体となったサービスをひとりで提供できるのである。このほかに、同社は社員に対し、PLCプログラミング、3D設計、サプライヤ技術研修など教育の継続を奨励し、社員の素養という観点から製品とサービスの質を向上させようとしている。

 

開拓期である軒本にとって、次の計画は、新しいパレタイザーと自動生産ラインを多くの業界に広めることだ。同社が注視しているのは、巨大なニーズがある医薬業界。ほかにはエレベーター、日用品関連の化学工業などの業界に売り込むことを視野に入れている。

 

包装工程自由化の分野で新しい力となり、軒本は企業の自動化プロセスの有力な支援者となることを切望する。

 

上海軒本工業設備有限公司

 

写真:全自動5軸垂直パレタイザー