表面処理技術のエキスパート金型摩耗の悩みも確実に解決

TECHNIQUES SURFACES (THAILAND) LTD.


表面処理技術のエキスパート
金型摩耗の悩みも確実に解決


 

    フランスに本社並びに研究機関を置く表面工学のエキスパート集団「HEFグループ」のタイ法人「Techniques Surfaces (Thailand) Ltd.」は2013年1月に設立。7年目を迎え、今ではタイの市場でその存在感を確かにするまでとなった。「滑り」から始まった技術者グループのこだわりは、やがて摩耗軽減の表面処理技術へと深化し、自動車部品などモノづくりの現場を支えていく。内燃機関や駆動装置などの主要金属部品から始まり、内装品や緩衝部品などのプラスチック製品、ゴム製品を生産する金型にまで、順次その守備範囲を広げていった。












    現場を預かるPresidentの金森高司氏は、こうした現状を「タイ事業が新たな発展段階に突入した証」と分析、表現する。節目となる10年目に向けた次なるステージへ。Techniques Surfaces社の今をお伝えする。

■ 樹脂成形品にも対応

    ダイヤモンドの硬度に近いカーボン膜をコーティングすることで焼き付きの防止や摩擦を低減する「DLCコーティング」や、「タフトライド」という商品名で商品登録している塩浴軟窒化処理などの高い技術で知られてきた同社。従来の主な受託先はもっぱら、エンジン部品やトランスミッション等の足回り部品などを生産する自動車業界だった。より軽く、高性能が求められる新時代の自動車部品。こうした市場に同社の技術は、高い信頼と実績となって浸透をしていった。

    これらの主要な金属部品需要に加え、新たなニーズとして高まりが見えるようになったのは、「タイ事業が満5年を超えた昨年あたりから」と金森氏。中でも特に顕著となってきたのは、ゴム成形やプラスチック成形など樹脂部品を製造する金型の分野だった。硬質ゴムや強化プラスチックなどが普及した結果、それらを成形する金型の摩耗も従前より深刻に。生産現場の声を拾う形で、この分野への進出が本格化していった。

    近年、省エネ・軽量化ニーズの高まりに伴い、金属部品に置き換わり強度や耐久性を上げた繊維強化プラスチック「FRP」の採用が目覚ましい。プラスチック樹脂の中に微細な繊維成分が含まれており、成形した際に強度や性能を増すというのが基本的な仕組みだ。だが、それは一方で金型表面に傷を付けるなど負担を掛ける。また、微細加工が施された金型表面に固着したプラスチックカスを清掃するために金型を脱着する手間は、時間と人的資源のロスとなる。これらを解消するために始まった取り組みが、傷もカス・汚れも付きにくいという金型そのものへの表面処理加工だった。

    金属に比べ粘性のあるゴムやプラスチック成形品を、金型から剥がれやすくするという効果も表面処理加工にはある。従前のよく使用されてきたものに離型剤があるが、使用にあたっては薬剤が舞い上がり人体や環境に影響が少なくないなど、最近では、使用は抑制的。代わって注目されるようになったのが表面を加工することで成形品が剥がれやすくなるという同社の技術力だった。離型が容易となれば、金型の清掃頻度も減少、生産設備の休止時間を最小限にすることで生産性の大幅向上につながる。トータルコスト減少の観点からも申し分ない。













■ 新たな表面処理マシンを導入

    このような金型処理需要に対し、同社では新たな表面処理マシンを導入して、そのニーズに応えようと準備を進めている。タイ工場内に設置を予定しているのは、DLCコーティングから物理的蒸着(PVD)コーティングまで対応可能な最新鋭機。フランスの本社で独自のノウハウをもとに開発製造したもので、タイ工場への輸入を予定する。6月中にもサービスの提供が開始できる見通しだ。

    今回の新鋭機は、主に自動車部品向けに開発された従来の大規模マシンとは異なり、小回りの利く中規模マシンとなるのが大きな特徴の一つだ。ゴムやプラスチック製品は日常品から自動車部品まで様々なバリエーションがあり、それを成型する金型も少量多品種、多彩なニーズに対応する必要が出てくるというわけだ。「新鋭機は小さくても高性能で、さまざまな作業ができる優れもの。お客様の多様な要望に応えていきたい」と金森氏は力を込める。

    「産業用機械から民生品まで滑って動くものならどんなものにも応用が利く」(同氏)という摩擦軽減のプロフェッショナルTechniques Surfaces社の卓越した技術。自動車部品等に続く、新たな金型需要というステージで、さらに磨きがかかることは確実だ。







TECHNIQUES SURFACES (THAILAND) LTD.


700/15 Moo 6, Amata City Chonburi,T. Nong Mai Daeng, A. Muang Chonburi, Chonburi 20000, THAILAND
Tel : +66-(0)38-213-818-20

お問い合わせ先:
阿部 文俊
abe.fu@hefthai.com
+66-(0)8-0252-2898


『FNA MAGAZINE THAILAND』掲載ページのPDF版をダウンロード