「地産地消のハブ拠点化」を本格化 新たな市場の創出に取り組む



「地産地消のハブ拠点化」を本格化
新たな市場の創出に取り組む



    パワーエレクトロニクスの富士電機が、タイの市場で「地産地消のハブ拠点化」を本格化させる。経済成長著しい東南アジア(アセアン)をターゲット市場として位置付け、地元企業の買収や自前の総合工場を開業。受配電機器の生産からその先の自動化による生産ライン制御までを一気通貫で現地にて完結させる体制を確立してきた。

    一気通貫〟に磨きを掛けた同社が、東南アジアにおいて、新たな市場創出に挑む。着任から半年が経過した石井一茂Managing Directorと5年半を迎えた鶴見知弘Directorが対談した。

    石井:富士電機タイランドの強みは、何と言っても主力製品をタイで現地生産をしていること。これに尽きます。2013年にはバンコク北郊パトゥムタニ県チュウナムサップ工業団地内に「総合工場」を開設。敷地面積約13万㎡、建屋の延べ床面積約3.4万㎡と広大な工場で、低圧インバータや無停電電源装置(UPS)、ガス絶縁開閉装置(GIS)、太陽光発電システムに欠かせないPCSなどを生産してきました。
    また、同年にはタイ資本の変圧器メーカーを買収。富士タスコ社としてグループの中核に位置付けました。さらに2014年にはシンガポールの低圧配電盤メーカーも買収、富士SMBE社として系列化しています。ベトナム・ホーチミンにあったシステムインテグレータCAC社の株式を取得したのは2016年のこと。こうして、タイをハブとしたEPC体制を確立することができました。

    鶴見:サービスを熟知したタイ人エンジニアが当社だけでも30人強在籍しています。これに加えて関係会社にも高いスキルを持ったエンジニアを配置しており、富士電機グループ全体では数百名規模の体制で日頃からのお客様のサポートやプレアフターケアを行っています。
    今後も、タイローカル市場およびミャンマー、カンボジア、ラオスいった周辺国を最重要市場として、さらなる浸透と知名度アップを図っていきます。

    石井:かつては海外工場と言えば、コストダウンのための日本の生産ラインの延長線上としての位置付けにすぎませんでした。しかしながら、今やタイも工業水準や所得が向上し「中進国の罠」に陥る可能性もあります。
    そのため、これからの時代に必要なのは、ミャンマー、カンボジア、ラオスといった周辺国の需要も取り込むとともに、タイの内需の掘り起こしに努めていくことです。

    鶴見:今後、タイ資本などによる参入・成長が予想されるもの、例えば、太陽光発電システム案件などにも積極的に関わっていく考えです。ほかにも、コールドチェーンといった高付加価値の物流サービスや、商業ビルへの省エネ機器の供給などといった新しい需要も見込んでいます。

    石井:タイ+周辺国において、富士電機の総合力を活かしたEPCパッケージによるローカル市場の攻略。これが私たちの目指すゴールです。ひとつ強調しておきたいことは、富士電機は日系から離れていくという意味では決してありません。これまでの日系顧客様との絆を保ちながら、新たな市場を創出していくということです。



省スペース、スキルレスを具現化した省工数機器
画期的な製品を市場投入し新たな市場を創出する



Sodick
    省スペース/スキルレスを具現化した省工数機器の販売を、富士電機がタイで本格化する。販売を本格化するのは、配線用遮断器・漏電遮断器/サーキットプロテクタ/電磁接触器・開閉器/制御リレー/タイマなどのスプリング端子製品、そして母線プラグインタイプの配線用遮断器・漏電遮断器など。いずれも、配線作業が簡略化され、配線工数・検査工数を30%以上削減することができる。










    日本では団塊の世代の引退よって技術者が大幅に減少したことと、オリンピック需要によって技術者の人手が少なくなったことから導入が進んでいる省工数機器だが、タイでは少しばかり事情が異なる。従業員の転職が頻繁におきるタイ市場では、各社とも技術力を維持する事が難しいという悩みを抱えている。
    「省工数機器は、極端な話、誰が取り付けても同じパフォーマンスを出す事が出来るため、市場の悩みを解決できる製品として市場投入を決めた」と石井 滋General Managerは話す。
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    「端子はネジで締める」というこれまでの市場の固定概念を変える為にはある程度の時間を要することが想定される。しかし、省工数機器は「信頼性」「作業性」「安全性」「メンテナンス性」を飛躍的に改善し、そのメリットを市場へ提供できる大きな可能性を秘めている。

    「富士電機の技術力と積極的な市場浸透活動により、新たな市場を創出することで、業界トップリーダーとしての地位を築いていく」 と石井氏は締めくくった。







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