ハイエンド市場に注力、一貫して設備の 自動化を推進。高難度・高性能の ファインセラミックス製品を提供

金華市德裕精密陶瓷科技有限公司
会員番号:62285
所在地:浙江省金華市金東工業区康済北街1378号16棟   
電話番号:0579-8277-1257  担当者:呂暁霞

 金華市德裕精密陶瓷科技有限公司はシンガポールのセラミックスメーカーDayoo Singapore Pte. Ltd.が設立した子会社で、各種ファインセラミックスの構造部品や機能部品を生産している。設立以来、設備の自動化を重視。絶え間なく加工技術を改善し、高難度・高精度の製品で顧客のニーズに応え続けている。


金華市德裕精密陶瓷科技有限公司加工から開始 設備の自動化を重視

 德裕は酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素といった4種類の製品を主に生産している。なかでもアルミナと酸化ジルコニウムは比較的価格が低くて用途も幅広く、全製品の約60%を占める。


 手掛ける製品は、アルミナだとシールリング、基板、酸化ジルコニウムだとスライドレールやプレスローラー、ノズル、炭化ケイ素だとローラー、ゴルフのホール、セラミック吸盤、スリーブ、異形管などレパートリーが豊富だ。主要顧客は半導体業界が全体の約半分を占め、ほかに機械、自動車、化学、軍事などの分野に製品・サービスを供給している。


 呂暁霞総経理は以前、シンガポール本社に在籍しており、貿易関連業務の経験を積んだので、国内外の市場の状況を熟知している。当時の中国国内のセラミックス業界は、原材料から加工に至るまで比較的レベルが低かったため、呂氏自ら最初の生産ラインの考え方を構築した。


 2011年、德裕はまず浙江省永康市に工場を建設したが、環境汚染などの影響で14年に金華市に移転。「金華市德裕精密陶瓷科技有限公司」が設立されたのだった。


 事業は加工からはじまった。初期の段階では、国内で焼成された後の半製品を購入して加工していた。市場ニーズが高度になるに従い、それでは顧客の要求に完全に答えることができなくなったため、自社で研究開発を開始。ここまでの発展により、原材料の処理から成形、焼成、加工、検査、販売までの一連のサービスに対応できるようになったのだ。従業員の数も最初は十数名だったが、いまでは研究開発、生産、営業を含め30名以上に達する。


 呂氏は設立当初から設備の自動化を重視。可能な限り人への依存を減らしつつも、顧客の要求を満足させることを目指している。現在では、資材置き場と加工現場で100台以上の設備が稼働している。



金華市德裕精密陶瓷科技有限公司


各工程で厳格に検査 加工精度は2μm を実現

 現段階では、中国国内でハイエンド製品のニーズを満たすことができる材料メーカーはまだ多くないため、基本的には日本やドイツ、米国から原材料を調達し、顧客の具体的な用途に基づき調合・混合する。


 設備は日本や中国の有名メーカーのものを中心としている。乾式プレス機、静水圧プレス機、実験炉、焼成炉、マシニングセンタ、平面研削盤、万能内外径研削盤などの加工設備に加え、精度0.5μmの投影機、三次元測定機、工具顕微鏡、金属顕微鏡、硬度計、密度計などの高精度測定器を完備している。


 設計図は、基本的には顧客が提供。呂氏によると、半導体や軍事といった業界の顧客は製品の具体的な用途について秘密保持が義務付けられているので、伝えられるのは使用環境だけである。たとえば耐摩耗性や温度などについての要求だ。そのため、設計図を受け取ったら仔細に研究する必要があるとともに、顧客と絶えずコミュニケーションをとることは必須だ。顧客の要求を徹底的に理解して、ようやく加工方法 を決めることができるのだ。


金華市德裕精密陶瓷科技有限公司

 セラミックスの加工において、重要でない工程はない。製品の形状が複雑かつそれぞれの形状が異なる場合、金型に対する要求は非常に高くなる。金型の設計上、構造が合理的でない場合、焼成中に割れたり変形する可能性があり、加工するすべがないのだ。しかし、同社には加工において豊富な経験があり、長年にわたって大学と研究開発を行ってきた。金型もすべて自社で設計可能。生産と加工に最適な金型や治具を開発し、加工技術と効率を高めている。


 製品の品質を確保するために、すべての工程で検査を行い、確実に不良品が次の工程に進まないように努めている。出荷前には、設計図に合わせて測定器で厳格に検査。目下、加工精度は2μmを実現する。月産は2000~3000セット。納期は通常で30日~3カ月ほどだ。



ハイエンド市場に注力  絶え間なく新製品を開発

 高強度、高硬度、高絶縁、耐腐食、耐摩耗などの優れた性能を備えるため、セラミックスの応用範囲はますます広くなり、特に要求が高い領域では、金属に代わって主要な材料となりはじめている。窒化ケイ素セラミックスの精密部品を例にとると、超硬、自己潤滑性、低摩擦係数の特性を備え、かつ耐熱衝撃性に優れ、1000度の高温下から取り出して冷水に入れても亀裂が生じることはなく、耐腐食性も非常に強い。高速ベアリングや蒸気ノズルなどの製品に最適だ。


金華市德裕精密陶瓷科技有限公司
 

 現段階では、同社は依然として半導体に重心を置いているが、同時に新製品の研究開発にも取り組んでいる。原材料価格が比較的高いので、できるだけ顧客のコスト削減に貢献すべく、技術力を上げて歩留まりを向上させている。併せて自動化を推進し、人への依存を最大限減らそうと努めている。そのための設備投資は惜しまず、毎年平均500-600万元を設備の更新やメンテナンスに投入している。今年はさらに1000万元近くを投じて新しい設備を購入する計画だ。そうすることで、顧客満足度をさらに高めたいとしている。


 設立以来、德裕は一貫してハイエンド市場に注力し、独創性、高難度、高品質を備えたセラミックス製品を供給し続けてきた。顧客とともに進歩を続け、中国の精密セラミックス業界の発展に貢献するために己の力で努力し続ける。