厳しい検査態勢が信頼の背後に
タイで日本のモノづくりを下支え

SANALLOY INDUSTRY (THAILAND) CO.,LTD.


厳しい検査態勢が信頼の背後に
タイで日本のモノづくりを下支え


 



    超硬合金素材の製造販売会社SANALLOYINDUSTRY (THAILAND) CO.,LTD.の品質検査は、業界でもひときわ厳しいことで知られる。国内外での素材調達時、日本本社工場への入庫時、そしてタイ工場でミキシングを行った際のサンプリング検査と、トータルで計3回、入念な検査が実施される。すべてをクリアして初めて顧客の元に届く製品の原料となる。受託製造においても、配合・攪拌・圧縮・焼結までの全行程をラヨーン県アマタシティー工業団地の自社工場内で一貫生産。飽くなき追求が高品質を生み出している。そのこだわりは製品のため、信頼のため、タイの製造業のため。日本のモノづくりを支える現場がここにもある。

    細かいものまで合わせれば数十ともなる超硬合金の生産材種。この中から最も頻度が高く、汎用性に優れた9種をタイ工場に備えている。不足分は航空便で、出荷後翌朝には日本から届く。「用途の少ない限られた材種のために現地で新たな設備投資を行っていては、とても安価でタイムリーな供給はできません。市場の動向を見て調整を行いながらも常にベストな供給体制を構築していきたいと、空輸ルートの確立を急ぎました」。Managing Directorの中本 和徳氏は振り返る。

    ラインは現在24時間のフル稼働。週末の土日も操業を続けており、配合から焼結までの各ブースでスタッフ(従業員)たちの出入りは激しい。そんな時にも細部にまで妥協しないのが、品質へのこだわりだ。外部との通用口にはエアシャワーを設置。不純物の混入を防止する。人が原因となった品質劣化を限界値まで除去しようという取り組みだ。

   「会社設立以来、ずっとこうした厳しい検査態勢で操業を続けてきました。厳しすぎると言われるかもしれませんが、これでなくてはサンアロイ工業とは言えないのです」と中本MD。繰り返される日常に、静かなプライドと自信を感じて止まない。











    大洪水特需後に続いたタイ製造業界の低迷も、「今年になって緩やかに回復しているように感じる」と話す。国内総生産(GDP)の成長予測値で4%増というところまでの実感はまだないとしながらも、今年を勝負の年とも位置づける。照準を合わせるのは、これまで主力だった自動車、電気に加えての新分野。「弱電、モータなど当社の技術が活かせる業種はまだまだあるはず」と中本MDは断言する。高品質を武器に、トータルコストダウンの考え方を普及・浸透していきたいとする。

    タイを拠点に、アセアン周辺国への関心も深めている。同様に自動車や電気など製造業が集積するインドネシアやベトナム。経済成長率の上ではタイのそれを遙かに上回りながらも、素材加工の市場はこれからと読む。5年先、10年先を見据えた事業展開。酒本 陽輔Sales Managerは「当面は出張ベースとはなりながらも、生きた情報に接したい」と力を込める。タイ・プラス・ワンの可能性も探求する。

    10ライ(1ライ=1600㎡)ある敷地面積の空きスペース約5ライでは、製造ラインの増設も視野に入れる。「日本では人手不足で人材供給が追いつかない。それならばタイを拠点として事業を拡大していくというシナリオも十分に考えられる」と中本MD。来年以降の課題となっていくだろうとの見通しを示した。

    若いタイ人スタッフたちの成長も楽しみだ。General Manager高田 靖仁氏は本社の製造部門などを経て、タイの現場に着任した。「モノづくりに慣れていない面も確かにあるが、丁寧に教えていけば高いレベルを目指すことも十分可能。伸び代を感じて止みません」と力説する。そのうえで、「しっかりとコミュニケーションを取っていくことが大切だ」とした。

    中本MDも最近のスタッフの変化に目を見張る。例えば、直下のタイ人マネージャー。以前はローカルスタッフたちの遅刻にもルーズだったが、このところは進んで部下のチェック役を買って出るまでに。「自分たち一人の遅刻がモノづくりに悪影響を与えるということが理解できるようになった。そういう点に意識が向くようになった」と目を細める。「言われなくても、動けるようになってほしい」と話した。

    積極的な意識の交流は、スタッフたちの健康管理にも配慮が向くようになった。例えば、タイでも珍しくなくなった突発的な心臓麻痺。これに備えようと、今年になって自動体外式除細動器(AED)を工場内に設置。取り扱い方などの訓練も実施している。団体加入の傷害保険は、配偶者と子の3人までが病院で受診できるように。一方で、疾病保障も採り入れ、これを手厚くするようにもした。「従業員あっての会社。彼らのことを第一に考えていきたい」と中本MDは力を込める。そのうえで、こうとも話した。「創業者の山本 勝也初代社長が口にしていた『全社員の幸せは、サンアロイ工業の財産』。これをタイで実現していきたい」と 。







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