「こういうのが欲しい」の声に応えるた 日本で培った経験と自信

LADVIK (THAILAND) CO., LTD.


「こういうのが欲しい」の声に応えるために
日本で培った経験と自信


 

    精密プレス製品やホースクランプ・ガスバンド、高精度の線ばねなどを製造する株式会社 LADVIK(ラドヴィック、本社東京)。1960 年の創業で、半世紀余りをこの道一筋で歩んできた。顧客は自動車関連部品、電気電子部品、光学機器、産業機器など広範囲にわたり、日本国内での取引相手総数は 500 社を下らない。その老舗が 2010 年10 月に満を持してタイに進出、現地生産に乗り出した。その狙いは、背景は。タイの市場をどう見ているのか。現場を預かる現地法人 LADVIK タイランド代表取締役社長の澤野 光明氏、と営業部門の責任者である小松 聡明 営業部長に話しを聞いた。
  ―タイに進出することになった背景からお聞かせください
澤野社長    日本で 50 年以上の十分な実績を積んでいましたから、是が非でも海外進出ということではありませんでしたが、
















やはり会社の将来を見据えた継続的発展を考えるとグローバル展開が必要だという経営陣の考えでした。ライバル他社の中にはすでに海外展開している会社もあり、「何をいまさら」と言った声が社内や社外からもありました。

    それが現実のものと変わったのは、取引先のお客様から「部品を現地調達しい」「今、日本で作っている物をタイで作ってよ」といった声を聞くようになってからです。そこまで言うのなら、商機があるかもしれないと判断して、当社初の海外拠点をタイに持つことに至りました。。

    ただ、当初は予定どおり進まず、足踏み状態が続きました。2011 年の日本での東日本大震災、さらには同年末のタイ大洪水と、工場には直接の被害はありませんでしたが想定外の大きな事態に翻弄され続けました。ようやく前に進めるかなと思ったのは、現地法人設立から 2 ~ 3 年後のこと。おかげさまで、以後は右肩上がりで成長しています。

  ―「成長された」とのことですが、具体的には
小松部長    一言で言えば、お客様に恵まれていたということです。日本でお付き合いのあった自動車、弱電、光学、産業機器といった取引先様から変わりなく受注を得ることができました。それもひとえに日本での取引実績と、LADVIK にしか出来ない技術があったからだと思います。

  一方で、FNA 様主催の商談会などの活用で新規の取引先、協力会社様も増えていきました。海外ならではですが、しがらみなどで日本ではあまりお付き合いのなかったメーカー各社とも普段着のままの交流が持てるようになり、これが LADVIK のグローバル成長へとつながっていると思います。
















―御社製品の特徴を教えてください。
澤野社長    半世以上にわたるノウハウの積み重ねから、品質重視、精密で耐久性に優れたものをお届けしています。当社しかできない技術も数多くあり、自信を持って製品開発を進めています。試作の時に繰り返し動作で耐久性があるか、シュミレーション解析ソフトを使い、また実際に何万回から数十万回もの動作確認を経て、耐えうる製品かどうかのチェックをする事もあります。高いクオリティーこそが当社製品の強みであり特徴です。

    このことは、既製品と特注品においても違いはありません。既製品というと、何かチープな印象を受けがちですが、当社では豊富な経験とデータを駆使して最高のものをお届けしています。特注品においても同様です。お客様から「こういうのが欲しいのだが、作れないかなぁ」といった声があれば真摯に耳を傾け、製品開発に挑みます。高品質で耐久性に優れ、それでいて軽い製品で最終的にコストの安いもの。答えを見つけるのが使命と考えています。



―これからのタイ市場をどう見ていますか。
澤野社長    タイにおいて自動車は中心産業です。弊社の売上げも約 70%が自動車関連になります。今年は、ASEAN 域内の他国からの輸入完成車に課せられる関税が撤廃され、今後更に自動車を中心とした発展が続いていくでしょう。また、東南アジア市場のハブとしての位置づけ、重要性も、ますます高まっていくものと考えています。技術力も年々向上しており、ローカル企業も含めたサプライチェーンの再編も進んでいくことでしょう。一層のグローバル化が求められていると思います。

    昨今話題の次世代自動車の開発によって、内燃機関関連の仕事が減るのではないかとの懸念も一方でありますが、トータルで考えた場合にそれほど心配はしていません。今後、電気自動車 EV などにシフトしても、駆動系や内装系の部品はしっかりと残ります。さらに、消費者の高級志向から特に内装系で需要が高まっています。ベルト、エアバックといった安全装置についての関心も手堅いものがあります。抑えるべきところをしっかりと抑えていく。こうした姿勢で新市場をとらえて行きたいと考えています。

    【終わりに】
    幾多の試練を乗り越え、操業 8 年目を迎えた精密金属加工の LADVIK タイランド。来たるべきグローバル化に備え、新たな製品が作れる新規設備投資も計画しており、またエンジニアの育成にも力を入れ、その見据える先にタイをハブとした新市場がある。果敢に挑むことができるのは、日本で培った経験と自信があるから。2014 年にねじ・ボルト・金属部品の総合メーカー「ヤマシナ」グループに参画した LADVIK グループの、タイにおける新たな幕開けが本格的に始まろうとしている。





LADVIK (THAILAND) CO., LTD.


700/690 Moo 1, Amatanakorn Industrial Estate, Panthong, Panthong, Chonburi 20160


お問い合わせ先:
小松
038-079-929
komatsu@ladvik.co.th
http://www.ladvik.com/english/company.html

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