自動車部品用粉末冶金金型が強み 高精度と短納期を追求 高付加価値製品で競争を勝ち抜く

東莞市騰星精密模具有限公司
会員番号:60289
地址:広東省東莞市大朗鎮蔡邊村富華南路389号 電話番号:138-2925-0569 担当者:陳衛星

 「東莞市騰星精密模具有限公司」は2005 年9月に設立。主に粉末冶金金型とその部品、治具などを生産している。創業から10 年余り、常に事業を拡大し続けてきた。昨年8月には、江蘇省昆山市に生産拠点を設立。国内外の市場をさらに開拓しようと、サポート力を強化している。

自動車業界を中心に 粉末冶金金型に注力


東莞市騰星精密模具有限公司 騰星が生産する製品は、自動車や電動工具、家電などの業界で使用されているが、とりわけ厳格な精度を要求される自動車業界を主戦場とし、全体の約6割から7割を占める。なかでも特に得意としているのは、歯車や構造部品、ベアリングなどの粉末冶金金型だ。


 粉末冶金技術は、省エネと省材料に貢献し、高い製品精度と安定性を備えるなどのメリットがあり、大量生産に適している。また、伝統的な鋳造や機械加工ではつくれない複雑な部品も粉末冶金技術を用いれば生産できる。工業分野で歓迎されている所以だ。過去10 年、自動車販売台数は右肩上がりだったため、粉末冶金の需要もそれに比例して大きく拡大した。


 この間に同社は発展を続け、2名の従業員と2台の設備からはじまったのが、いまでは約80 名の従業員を抱えている。その約8割は、技術関係に従事する人間だ。また設備に関しても、スイス・GF マシニングソリューションズのワイヤーカット放電加工機とマシニングセンタ、牧野フライス製作所の放電加工機(EDM)、ミツトヨの三次元測定機、真円度測定機、マイクロメーター、工具顕微鏡、高度計などと完備されている。



高精度と短納期を目指し 全力で顧客の要求に応える

 騰星を創業前、陳衛星総経理は、同業の台湾地区系大手企業に6年間勤務していた。そこで生産管理に関する多くの経験を積み、多くの外国人経営者と接点を持つようになった。これらの資源のおかげで、同社は創業から外資企業のみを顧客とし、現在でも全体の9割に達する。


東莞市騰星精密模具有限公司

 外資企業との長年に渡る取引により、顧客の高い水準、厳しい要求が同社の生産管理方式を日々改善させ、技術水準と製品品質を引き上げた。目下、金型の精度は5μm以内に制御。同心度公差は5μm、嵌合公差は5μm、重点部分における平面度公差は0.2μm、真円度公差は0.5μmを実現する。対応クラスは0.5〜800t。顧客の要求に基づき、非標準金型の研究開発をすることも可能だ。受注したら品質を保証することを前提に、できる限りの短納期に努める。製品の複雑度合によるが、通常だと納期は10日から1カ月程度だ。


 確かな品質、納期の厳守、アフターサービスの完備により、騰星は長年にわたり、 顧客から高い信頼を勝ち取ってきた。多くの顧客が創業当時から提携関係を築き、今日に至る。口コミによる新規顧客もどんどん増えている。その多くは、既存のサプライヤが精度要求に応えられないために騰星を紹介してもらい、助けを求めてきたのだった。


東莞市騰星精密模具有限公司
設備、原材料、人材の輪が 製品品質を保証する

 陳氏によれば、騰星のいちばんの強みは歯車用の粉末冶金金型で、1〜2級という高い精度を実現する。「歯車の精度を決めるのは主に金型の精度だ」と陳氏は強調する。そして、その金型の精度は、設備による部分も大きい。同社は、設備に投じる費用は惜しまず、年初にも新たに数台の加工設備を導入した。また、設備の性能を最大限に発揮するため、メーカーの技術者を呼び、社員への研修も頻繁に行っている。


 製品精度を上げ、寿命を延ばすためには、原材料の選択も非常に重要だ。同社では、できる限り日本やスウェーデンをはじめとする欧州ブランドの良質な原材料を採用している。大量生産の自動車産業では、ほとんどの金型に高硬度と耐摩耗性が求められる。もっとも多く使われるのはタングステン鋼。顧客の要求によっては、58~65度の硬度を実現。それが金型の寿命を延ばすのだ。


 加えて同社には、創業当時から陳氏とともに働いてきた従業員が多数在籍している。業界経験が10年超、15年超の者もいる。しっかりした技術に豊富な実戦経験が製品の確かな品質を保証するのだ。


東莞市騰星精密模具有限公司

差別化で発展を堅持 高付加価値で勝ち抜く

 自動車業界は敷居が高く、とりわけ欧米企業のサプライヤ・システムに入り込むのは非常に難しい。しかし、一度認められ、高品質の製品とサービスを提供し続けられれば、その地位は相対的に安定する。同社では今後、ドイツ、米国、スペインなど欧米市場をさらに開拓していく計画だ。


東莞市騰星精密模具有限公司 同時に華東地区での受注を増やし、国内シェアを拡大するため、昨年8月には江蘇省昆山市に新工場を確保し、生産を開始した。現在30 名以上の従業員が在籍し、国内10 社以上の自動車関連企業と取引するとともに、外資企業とも交渉を進めている。


 価格競争力などの理由で、世界における粉末冶金生産は、徐々に中国にシフトしてきている。粉末冶金による自動車用部品の需要は、拡大を続けていくだろう。そう考えると、業界の未来は明るい。しかし、需要の拡大は競争の激化をもたらす。陳氏は「同業他社と価格競争はしたくない。これまでどおりハイエンドを開拓し、高付加価値な製品を供給して差別化を図ることで発展し、勝ち抜いていきたい」と力を込める。