配電盤・分電盤の各種構成部品 約1万種類を販売 中国を軸にダイナミックに海外展開

星本機電配件(上海)有限公司
星本機電配件(上海)有限公司
会員番号:13788
所在地:上海市奉贤区邬桥镇叶张路89 号
電話番号:021-5740-7335(星本賢治)

 

電気を供給するにあたり、なくてはならない存在の配電盤・分電盤。その各種構成部品を製造販売するホシモト(大阪市生野区)は1971 年に創業し、日本全国に製品を供給してきた。2000 年に韓国へ進出すると、04 年に中国に進出し「星本機電配件(上海)有限公司」を設立。この先の海外展開を見据え、いま中国拠点の重要性が増している。


製品ラインナップは約1万品目

星本機電配件(上海)有限公司ホシモトは配電盤・分電盤・制御盤などの産業用ハンドル、蝶番などを製造販売し、製品ラインナップは約1万品目を数える。星本(上海)で発行しているカタログにもほぼ同じレパートリーを掲載。小ロットにも対応し、1個から注文を受ける。国内生産をしていない品番については、日本からの輸入で対応する。

こうした標準品に加え、顧客の要望に合わせたOEM(相手先ブランドによる生産)供給も可能だ。現場と営業サイドが話し合い、技術提案をできるのも同社の特長だ。

ハンドルも蝶番も見た目は小さいが、そこにはさまざまな技術が詰まっている。プレス、切削、鋳造と部品の加工方法は多岐にわたり、そのための設備も同社では充実している。原材料は99%が中国国内での調達だが、製品の品質を左右する設備は日本製を採用。アマダのプレス機、シチズンマシナリーの数値制御(NC)旋盤、ヤマザキマザックのマシニングセンタ、ヒシヌママシナリーのダイカストマシンなど設備への投資は惜しまない。各種各様の設備を導入することで、各工程を自社で完結できるのが同社の強み。単品の加工品だけではなく、亜鉛ダイカスト品とプレス品との組立完成品での提供も可能だ。

精度を保つため、キーエンスの3次元測定器や2次元測定器など、計測器も充実させ、品質管理に努めている。

星本機電配件(上海)有限公司

毎年100 社の新規顧客で確固たる地位を築く

星本(上海)の当初の目的は、日本本社や海外グループ法人への輸出だった。しかし、2006 年から中国国内での販売をはじめる。国内販売の比率は年々上昇し、現在は全体の30%を占めるまでに。毎年100社の新規顧客を積み上げ、顧客数は900社に達する。

顧客のほとんどは日系企業や日系企業と取引をしている中国企業だが、それ以外の非日系企業からの受注も大きなウェイトを占めている。ホシモトの海外グループ法人「STAR21」は現地大手企業から1次協力会社の指定を受けるなど、確固たる地位を築いている。その大手企業の中国法人から、中国でも同じ部品が欲しいというニーズがあるため、星本(上海)が納品しているのだ。

生産量の増加にともない、従業員も約100 名まで増え、星本(上海)は日本本社に匹敵する規模になっている。その7割以上が入社から5年以上というのだから、離職率は極めて低い。創立メンバーも残っており、当時20 代だった者がいまは現場の責任者を任され、同社のものづくりを支えている。

星本機電配件(上海)有限公司

 

短納期とコスト低減を実現する直売へのこだわり

星本(上海)は日本同様、直売にこだわっている。「いいものを作り、早くお客さまに届ける」(星本賢治副総経理)のを信条としているからで、できる限りの短納期を目指している。流通における中間コストがかからないので、ユーザーにとっても嬉しい。ただ、日系ユーザーにとっては日本製と比べてお得感がある一方で、中国企業にとっては、必ずしもそうはならない。中国にはほかにもっと安いメーカーがいくらでもあるからだ。しかし、そうしたメーカーと価格に偏重した競争をするつもりはないと星本氏は強調する。

「日本の会社なので、100 本のうち1本でも不具合があってはならない。安心して使っていただくのが当然で、何かあったから交換で済ますわけにはいかない」

その自負が、同社のものづくりの根幹にある。

 



ただし品質を重視する一方で、コストダウンの努力は惜しまない。そのひとつは、生産ラインの自動化・半自動化だ。同社では3年前に技術部を設置。たとえば従来は1度にひとつの穴しか空けられなかったのが、4つの穴を同時に空けられるようにするなど、既存の設備を改造して生産効率の向上に努めている。

星本(上海)に海外営業部を設置し開拓を加速


同社はマーケティングにも力を入れている。アリババなどの電子商取引(EC)を活用しているほか、自社のホームページの更新がタイムリーにできるよう、ウェブ制作のための人材を確保し、社内には撮影室も設置。その結果、引き合いはかなり増えたという。

星本機電配件(上海)有限公司もう一つの同社の武器は、星本氏の語学力だ。星本氏は米国で1年間、韓国と中国に2年間ずつ留学していた経験があり、英語、韓国語、中国語、日本語と、4カ国語を自在に操る。「従業員と直接、自分の言葉でコミュニケーションを取りたい」(星本氏)という思いからだったが、韓国語の図面に対応できるなど、外国企業とのコミュニケーションという面でも活きている。


星本氏は現在、日本、韓国、中国と3カ国を行き来。中国に関わるようになってからは14 年が経とうとしているが、新たな展開を見据えている。星本(上海)ではこれまで、欧米への輸出実績があるほか、東南アジアからの引き合いも少なくないが、本格的に海外市場に参入しようというのだ。今年3 月に星本(上海)内に海外営業部を立ち上げ、今後は海外の展示会にも積極的に出展。ここでも星本氏の語学力が活きる。国によっては製品の規格や機構に違いがあるが、「海外市場向けの製品を開発していきたい」(星本氏)と意欲的だ。ホシモトは、中国を軸にダイナミックに海外市場を開拓していく。